鴨居玲展開催
2025-05-01 13:22:52

没後40年の鴨居玲展が京都で新たな視点を提供

鴨居玲展「見えないものを描く」逢う場所



鴨居玲の没後40年を記念した展覧会「見えないものを描く」が、美術館「えき」KYOTOでついに開催される。この展覧会では、彼が描いた多様なモティーフを通して、人間の心の奥深くに迫る芸術の旅が紹介される。

鴨居玲の生涯と背景



鴨居玲(1928-1985)は、石川県金沢市に生まれ、金沢美術工芸専門学校で宮本三郎に学んだ。彼は生涯を通じて「人間とは何か」というテーマに挑み、戦後の日本美術界において独自の存在感を放った。「写実」とは見えないものを描くことであると述べた彼の作品には、人間の内面を映し出す力強いメッセージが込められている。

鴨居は1959年から1966年にかけて、パリや南米、イタリア、スペインを巡り文化的な刺激を受けながら独自の画風を確立。1968年には日動画廊で初個展を開催し、その後も多くの展覧会で作品を発表する。特に1971年にスペインにアトリエを構えた後は、「酔っぱらい」といったモティーフが生まれ、その作品は彼の芸術における重要な達成点となった。

展覧会の見どころ



この展覧会は、彼の初期作から晩年までの自画像を集め、自画像の画家とも呼ばれる鴨居玲の変遷を辿る。彼の作品には、自己を探求する姿勢や、人間の心に対する深い洞察が表れており、訪れる人々は彼の内面的な世界を体験することができる。

また、スペイン滞在中に描かれた「酔っぱらい」たちは、鴨居芸術の中でも特に魅力的なテーマであり、その人々の持つ表情や雰囲気からは、彼自身の哲学が色濃く感じられる。そして帰国後に新たに挑戦した「女性像」、信仰に問いを投げかけた「教会」など、作品が持つメッセージについても深く考察される。

さらには、1978年~1980年に『週刊読売』で連載された陳舜臣のエッセイ『弥縫録 中国名言集』のために描かれた挿絵の原画も展示され、多彩な彼の表現力を堪能できる。

ギャラリートークの開催情報



この展覧会では、特別なギャラリートークも予定されている。日時は2025年6月14日(土)の14:00からで、講師には笠間日動美術館の副館長である長谷川智恵子氏が予定されている。アートへの深い理解を深めるチャンスとして、多くの参加者が期待される。

開催概要



  • - 会場: 美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内)
  • - 会期: 2025年5月30日(金)~7月6日(日)
  • - 開催時間: 10:00~19:30
  • - 入館料: 一般1,100円、高・大学生900円、小・中学生500円

鴨居玲の独特な視点と多彩なモティーフが集結したこの展覧会は、訪れる価値のある素晴らしい経験となるだろう。心の奥深くに響くアートの力を感じに、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。


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会社情報

会社名
株式会社ジェイアール西日本伊勢丹
住所
京都府京都市下京区烏丸通塩小路下る東塩小路町
電話番号
075-352-1111

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