健康志向の新リフォーム
2023-10-31 09:50:01

健康を考えた新たなリフォームの形「高性能断熱モデルハウス」の魅力

日本のリフォーム業界に新たな風を吹き込むため、長野県上田市に「高性能断熱リフォームモデルハウス」が2023年9月にオープンしました。このモデルハウスは、(一社)日本人の健康をつくる住宅断熱リフォーム推進協議会(以下、健断リフォーム推進協議会)の活動の一環として実現したもので、リフォームによる「健康」を意識した住環境を追求しています。

健断リフォーム推進協議会は、住宅の断熱技術を通じて健康の向上を目指しており、2030年には30兆円を超える健康産業市場において、住宅業界が果たす役割に注目しています。このモデルハウスは、特に「住宅と健康」といったテーマを具現化した初の事例となり、改修技術を駆使し、空調を効率的に運用できる設計が施されています。

全館空調システムの導入


リフォーム業界では、既存の住宅への全館空調システムの導入が難しいと言われてきました。しかし、このモデルハウスでは、長野県の住宅メーカーである株式会社サンプロの協力を得て、高気密高断熱の仕様を実現しました。古い住宅の構造を新築に近い性能に引き上げることは技術的に挑戦的であり、空気漏れを抑えるための厳密な管理が必要です。

さらに、モデルハウスの特徴として、リフォームによる全館空調実現のため、断熱と気密の施工に注力した点が挙げられます。居住者は、快適さだけでなく、省エネにも貢献する住環境を享受できるのです。

断熱リフォームの重要性


このモデルハウスでは、断熱の施工がどのように室内環境に影響を及ぼすかを実証するために、多様なデータが測定可能な仕組みが整っています。住宅の方角や間取り、使用する断熱素材によって、室内の温度や湿度が変化する様子を体験することができます。これにより、リフォームを希望する人々が「健康で幸せに暮らす」ことを最高の目的として、エビデンスに基づく最適な提案を受けられるようになります。

また、モデルハウス内には「未断熱実験室」も設置され、実際に断熱がない空間と比べてどれほどの違いがあるのかを体感できるスペースも用意されています。このような体験を通じて、訪れた方々は断熱の効果を実感し、自らの住環境への理解を深めることができます。

さらに、近畿大学によるドイツ製エアロゲルを使用した新しい断熱方法「土間断熱」も導入されています。これは、現代の住宅における断熱の最前線を示すもので、未来の技術として期待されています。

健康な住環境へのアプローチ


健断リフォーム推進協議会は、適切な断熱が人々の健康に寄与すると考え、正しい情報と技術を広めることを目的として活動しています。全ての人々が快適に過ごせる住まいを実現することで、健康的な暮らしの土台を築くことを目指しています。

このモデルハウスのオープンは、単なる住宅改修の枠を越え、健康を考えた新たなリフォームの形を示すものです。これからも住宅業界において断熱技術の重要性が認識され、多くの人々が健康的に暮らせる住環境が広がることを期待しています。

会社情報

会社名
一般社団法人日本人の健康をつくる住宅断熱リフォーム推進協議会
住所
長野県長野市南千歳1丁目3番地7守谷第一ビルディング2階
電話番号
026-217-4502

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