東京都知事賞受賞のまいばすけっと、障害者雇用の新たな挑戦

東京都知事賞受賞のまいばすけっと株式会社

東京都主催の「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」において、まいばすけっと株式会社がこの栄誉ある賞を受賞しました。この賞は、東京都内の企業が障がい者雇用の法定雇用率を達成し、さらに障がい者の能力開発や働きやすい環境を整えている企業に贈られます。まいばすけっとはこの認定を受け、障がい者雇用においての優れた取り組みを行っていることが評価されました。

まいばすけっとの障がい者雇用へのビジョン

まいばすけっとのビジョンは「多様な個性を尊重し、一人ひとりが成長を実感できる機会を提供する」ことです。この理念のもと、同社は2015年に「キャラバン隊」という障がい者のみで構成されるチームを設立し、商品陳列に専念する取り組みをスタートしました。その後も新たなプロジェクトが立ち上がり、2023年には「ランドリー隊」、2025年には「クリーニング隊」を発足しました。これらのチームは、それぞれ特定の業務に従事し、社会における障がい者の役割を拡大しています。

キャリアアップのための取り組み

まいばすけっとでは、障がい者従業員にキャリアアップの機会を提供しています。リーダー制度を導入し、チームにリーダーを配置することで、メンバーの育成や業務の調整を行えるようにしています。リーダーとして働くことで自身のスキルを高める機会を得られ、同時に他のメンバーを支える役割も果たすことができます。今年度は新たに内部登用制度を制定し、リーダーとして一年以上の経験を持つ従業員が正社員として登用される道も開かれました。この制度により、障がいの有無に関わらず、すべての従業員がキャリアアップを目指せる環境を整えています。

定着率向上への取り組み

まいばすけっとは、障がい者が安心して長く働ける支援体制を維持しています。各チームにリーダーを配置することで、困ったことがあればすぐに相談できる体制を整え、安心感を提供しています。また、2023年に新たに設けた「専任サポーター」は、店舗での勤務経験を活かして障がい者の支援に従事します。これにより、障がい者従業員が相談できる複数のチャネルを確保し、安心して働ける環境をさらに強化しています。

ノウハウの公開

まいばすけっとは、社会全体での障がい者雇用の促進に貢献するため、独自のノウハウを広く公開しています。行政や就労移行支援事業所と連携し、2023年からは企業見学支援事業に毎年参加し、他の企業の人事担当者に自社の取り組みを紹介しています。これまでに20社以上、100名を超える人事担当者に情報を提供し、多くの企業が同社の事例を参考にしています。