SCオートモーティブエンジニアリングとSecondmindが結ぶ新たな未来
東京・千代田区に本社を置くSCオートモーティブエンジニアリング株式会社は、英国ケンブリッジのSecondmind社と販売代理店契約を結びました。これは、自動車開発におけるモデルベース開発用AIを利用し、エンジニアリングの効率を大いに高めることを目的としています。
CASE(Connected, Autonomous, Shared, Electrified)技術の発展に伴う車載制御システムの複雑化と、その開発難易度の増加は自動車業界にとって大きな課題となっています。これを踏まえ、AIとデジタルトランスフォーメーション(DX)を利用した迅速かつ高効率な開発の必要性が高まりつつあります。
Secondmind社のAIソリューション
Secondmind社は、業界最高水準のAI技術に基づく二つのAIソリューションを、Cloud SaaSモデルで提供しています。これにより、自動車開発に携わるエンジニアは、より短期間で高精度な製品設計が可能となります。具体的には、以下の二つの機能があります。
1. Secondmind for DSE(設計空間探索)
このソリューションでは、シミュレーションを通じて目標性能に適した設計値の検討を行います。従来は多岐にわたる設計値の組み合わせから最適なものを見つけ出すには、経験則から導く方法や時間のかかる網羅的な探索が必要でした。しかし、Secondmind社のAIおよびアクティブラーニング技術を使用することで、シミュレーションにかかる回数を50%から90%削減し、電動車モーターの調達コストを大幅に引き下げる実績があります。結果として、開発初期段階で設計の妥当性を確認し、無駄な手戻りを防ぎ、開発期間を短縮します。
2. Secondmind for Calibration(適合)
エンジンやモーターを含む制御システムの適合には、多くの実験と手作業によるデータ検証が求められており、これが開発期間を長引かせる原因となっています。Secondmind社のAI技術は、適合プロセスを50%-80%短縮し、必要なデータ点を効率的に選定することで、作業を高効率化します。
SCオートモーティブエンジニアリングのこれから
SCオートモーティブエンジニアリングは、30年以上にわたる自動車業界での開発経験を基に、国内外のMobility企業に向けた設計・開発エンジニアリングを展開しています。住友商事グループのグローバルなネットワークを活かし、多様な顧客のニーズに応えるソリューションの提供を行ってきました。
Secondmind社との提携により、従来の設計・開発にとらわれない新たな効率的な開発を支援し、製品の市場投入を加速することを目指します。これは、コストの競争力向上や社内リソースの有効活用につながるでしょう。
Secondmind社について
Secondmind社は、エンジニアがより優れた製品を迅速に設計できる支援をし、特に自動車分野でシミュレーション時間とキャリブレーションの工数を削減するクラウドネイティブなソフトウェアを開発しています。これにより、自動車の設計を根本から見直し、カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現に貢献することが期待されています。Secondmind社は、様々な賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得ています。
SCオートモーティブエンジニアリングとSecondmind社の連携は、今後の自動車開発において新しい風をもたらすでしょう。