南極観測船「ふじ」開館40周年記念特別展について
今年の8月16日、南極観測船「ふじ」が開館40周年を迎えます。この記念すべき年に、名古屋港水族館と協力して特別展を開催することとなりました。南極観測船「ふじ」自体は1965年から18年間にわたり、南極観測を支えてきた重要な船です。その後、1985年からは名古屋港ガーデンふ頭に寄港し、南極に関する博物館として多くの来館者を迎えています。特別展のテーマは、「南極への旅」。これは「ふじ」が日本から南極まで辿った航路に由来しています。
特別展の開催情報
この特別展は、2024年7月19日(土)から2025年1月18日(日)までの184日間にわたって開催されます。場所は南極観測船「ふじ」自体と名古屋港ポートビルの展望室及びロビー、名古屋海洋博物館、そして名古屋港水族館です。特に、名古屋海洋博物館では展示が2024年10月26日(日)まで行われます。
料金について
入場料は各施設で必要ですが、ポートビルの1階ロビーは無料で利用できます。また、4施設共通券も用意されており、水族館、ふじ、海洋博物館、展望室のセット券は大人・高校生が2,440円、小中学生は1,210円です。さらに、海洋博物館や展望室を含まない3施設共通券も利用でき、大人・高校生は710円、小中学生は400円です。幼児(4歳以上)の料金は、水族館が500円で他は無料となっています。
展示内容の詳細
南極観測船「ふじ」と名古屋港ポートビル
特別展のサブタイトルは「~1万4,000kmの旅路と5ヶ月間の船内生活~」。この展示では、歴代の南極観測船の紹介や、南極までの往復中の観測活動、そして船内での生活について深く掘り下げます。「ふじ」の時代を中心に、パネル展示と共に実物資料も多数展示されます。
- - ふじ食堂: 歴代の南極観測船を紹介
- - ふじライブラリー: 出発から帰国までの船内生活を紹介
- - ポートビル1階ロビー: 「ふじ」の博物館改装時の様子
- - ポートビル3階名古屋海洋博物館: 「ふじ」の時代を象徴する品々の紹介
- - ポートビル7階展望室: 南極観測隊の記念品や思い出の品を展示
名古屋港水族館
サブタイトルは「~『ふじ』で行く南極への旅~」。この展示では、南極観測船「ふじ」の活動や観測船による南極観測に焦点を当てています。国内初となる、第65次隊の「しらせ」が捕獲した「メガネノト」の生体展示も見逃せません。
- - 南館2階エントランスホール: 「ふじ」が名古屋港に係留された経緯や特別展のテーマを紹介
- - 南館3階南極の海: 「しらせ」での観測活動や希少な南極生物を展示(メガネノトや南極オキアミなど)
この特別展により、南極観測の魅力や重要性を再認識し、多くの人々にその歴史を伝える貴重な機会となるでしょう。皆さんもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
特別展に関する協力
この特別展は、公益財団法人名古屋みなと振興財団が主催し、国立極地研究所、東京海洋大学マリンサイエンスミュージアム、船の科学館、SHIRASE5002、オーストラリア政府の協力のもとに行われます。また、名古屋港管理組合が後援、みなとの博物館ネットワーク・フォーラムが助成を行っています。