企業年金制度の導入支援で中小企業の人材確保を強化
ベター・プレイスと新生コベルコリースの提携
株式会社ベター・プレイス(東京都新宿区、代表取締役社長:森本 新士)が、新生コベルコリース株式会社(神戸市中央区、代表取締役社長:松井 由人)と業務提携を結んだ。これは、中小企業にとって深刻な課題である人材不足の解決を目指し、企業年金および退職金制度の導入支援を強化するための重要な一歩となる。
人材不足が深刻化する中小企業
昨今、中小企業における人材不足は喫緊の課題として浮上している。企業が持続可能な成長を実現するためには、優れた人材の採用とその定着が不可欠である。しかし、労働市場における人手不足は激化し、企業側の人材確保の難易度は増す一方だ。特に若年層の退職理由には、経済的な不安が多く含まれており、企業内での福利厚生が大きな影響を及ぼす状況がある。
そこで、新生コベルコリースは自らの強みであるリース事業を活かし、ベター・プレイスが提供する「はぐくみ企業年金」を中小企業に紹介し、年金制度の充実を図ることで人材定着を促進する方針だ。
「はぐくみ企業年金」の魅力
「はぐくみ企業年金」は2018年に設立された確定給付型の企業年金制度で、主に中小企業をターゲットとしている。この制度は、従業員が安心して働けるための経済的基盤を築くことを目的としている。年金制度が整備されることで、従業員の満足度が向上し、離職率も低下することが期待されている。
特筆すべきは、この制度の加入範囲が広い点だ。厚生年金被保険者であれば、正社員だけでなくパートタイムの従業員や役員も参加することができ、比較的低コストで導入が可能だ。特に、人手不足が深刻化している業界でも導入法人数を増やしており、利用者の96%が従業員300名以下の企業である。福祉、医療、教育関連においては、約4割の法人がこの制度を導入している。
労働者の安心を育む制度
従業員にとって、「はぐくみ企業年金」は重大な安心材料となる。投資知識が不要であるため、難しい金融知識を持っていない労働者でも安心して資産を積み上げることができる。さらに、退職時や育児・介護休業時にも受給可能であるため、将来的に経済的な不安を軽減することが可能だ。これにより、育児や介護に対応しなければならない世代からも強い支持を集めている。
提携の意義と展望
ベター・プレイスと新生コベルコリースの業務提携は、単なる提携に留まらず、中小企業が抱える現実的な課題に真正面から取り組む重要なステップだ。両社は互いの強みを生かし、より多くの企業に福利厚生の重要性を伝え、持続可能な雇用環境を整えることを目指す。中小企業の人材確保は地域経済の発展にも寄与し、広く社会全体の健全さを保つ基盤となることが期待されている。
今後もベター・プレイスは「はぐくみ企業年金」を通じて中小企業の支援を続け、地域経済における雇用環境の改善に貢献していく方針だ。新生コベルコリースとの提携は、その実現に向けた強力な後押しとなるだろう。両者の協力によって、より良い社会を築くための新たな取り組みが進むことを期待したい。