Keeper Securityがこのたび、元米国証券取引委員会(SEC)のサイバーセキュリティ責任者、ジェームズ・スコビー氏を同社初の最高情報セキュリティ責任者(CISO)として迎えることを発表しました。Keeper Securityは、特にパスワードやパスキー、シークレット、特権アクセス、リモート接続を保護するゼロトラストおよびゼロ知識のサイバーセキュリティソフトウェアを提供する企業です。この新たな任命は、同社が連邦市場での事業を拡大し、業務の安全性を確保するための重要なステップと位置付けられています。
スコビー氏は、SECでの活動を通じてゼロトラストセキュリティ原則の導入や近代化を推進し、他の機関のモデルとなるような施策を数多く実施してきました。彼のサイバーセキュリティ戦略は、進化を続ける脅威への対抗を目指すもので、個人や組織に対するアイデンティティ管理の重要性を強調しています。彼の経験は、Keeper Securityが今後進める新たなサイバーセキュリティ戦略において、非常に重要な役割を果たすと期待されています。
スコビー氏は、ジョージワシントン大学にてサイバーセキュリティポリシーの修士号を取得し、メリーランド大学ではMBA及びコンピュータサイエンスの学位を持つほか、SigmaCyber社での社長経験も有しています。彼は片手間ではなく、全力でKeeperの一員として、革新的なソリューションの発展を担い、顧客のデジタル資産の保護を支援していく意向を示しています。
Keeper SecurityのCEO、ダレン・グッチョーネ氏は、スコビー氏の専門知識が同社の内部セキュリティ強化に大きく貢献することを確信しており、スコビー氏が導く新たなセキュリティフレームワークは、業界のスタンダードとなる可能性を秘めています。また、CTOのクレイグ・ルーリー氏もスコビー氏のリーダーシップによって、Keeperの内部セキュリティ基準がより高まることを期待しています。
Keeper Securityは、SECでの経験を生かしつつ、サイバーセキュリティプラットフォームとしての地位をさらに強化し続けることでしょう。特に、Keeperはそのゼロ知識のエンドツーエンド暗号化モデルを用いて、すでに世界中の多くの組織から信頼されています。10年以上にわたりSOC 2準拠を維持し、ISO 27001、27017、27018認証に加え、FedRAMP Moderateの認定も受けている同社の施策は、今後スコビー氏の指導のもとで一層進化することが期待されます。
このような背景を持つスコビー氏が、Keeper Securityの初代CISOとしてサイバー脅威に対抗するための戦略を展開していくことは、多くの注目が寄せられています。彼がどのような施策を展開し、どのように企業データの保護を進めていくのか、その動向から目が離せません。サイバーセキュリティの重要性がますます高まる現代において、Keeper Securityの新たな章が始まろうとしています。