子宮頸がんワクチンの現状
2022-02-08 11:00:14

子宮頸がんワクチンの接種率はわずか4分の1、啓発の重要性を再認識

調査背景と目的


子宮頸がんワクチンについての正確な理解を広めるため、私たちは特定の調査を実施しました。この調査の主要な焦点は、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の知識と、ワクチン接種に対する意識でした。HPVは性交渉を通じて感染し、女性の多くが潜在的に感染していると言われています。特にHPV16型と18型は、このがんの発症リスクを劇的に高めます。

調査の概要


2021年の10月に、当院に受診歴のある10代から60代の女性569人を対象に、子宮頸がんワクチンに関する7つの質問を通じたアンケート調査を行いました。この質問には、ワクチンの認知度や接種歴の有無、接種に対する不安などが含まれました。

認知度調査


調査の結果、子宮頸がんの原因がHPVであると答えたのは68.4%で、多くの方がこの知識を持っていることが分かりました。年齢別に見ると、出産や性交渉を経験する年代での認知度が高く、特に40代以上で明確にその傾向が見えました。逆に、50代以上では性交渉の頻度の低下から、認知度が下がる結果となりました。

次に、HPVが性交渉で感染することについて尋ねると、同様に年代による認識の差が見られ、特に10代から40代の女性の多くが、この感染機構を理解していました。

検診とワクチンの接種状況


また、子宮頸がん検診を3年以内に受けた人は全体で約81.7%と高い受診率を示しましたが、10代は30%に留まっていました。ワクチン接種については、全体の約25%が接種済みとの結果が出ていますが、特に40代以上の接種率は低く、社会的経緯がこの結果に影響していることが考えられます。

家族への勧めと不安の要因


ワクチンを接種した70%が家族や友人に勧めたいと回答したものの、接種を躊躇する理由としては、厚労省からの情報不足や副作用への不安が挙げられました。特に「副作用が怖い」という声が多くあり、これはメディアで報じられた過去の事例に起因している可能性があります。

まとめ


調査結果から、子宮頸がんワクチンの受け入れられていない現状が明らかになり、さらなる啓発活動が求められています。厚労省はワクチン接種の推薦を再開する方針を示しており、これが接種率向上に繋がることが期待されています。私たちクリニックフラウ栄は、正確な情報提供を通じて、子宮頸がんの予防に努めていきます。

会社情報

会社名
クリニックフラウ栄
住所
愛知県名古屋市中区栄3-17-15エフエックスビル3F
電話番号
052-238-0039

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