自分のふるさとと再びつながる新たなメディア「FAVTOWN」
2023年、一般社団法人自治体DX推進協議会(GDX)にシナジーマーケティング株式会社が新たに参加を表明しました。同社が展開する地域ファンメディア「FAVTOWN」が、地域活性化の重要な手段として注目を集めています。特に「転出者と『ふるさと』をつなぐ」という理念に基づいた独自の取り組みは、若者が進学や就職で地元を離れた後も、故郷とのつながりを保つことを目的としています。
地域ファンメディア「FAVTOWN」の背景
「FAVTOWN」は、2023年2月に和歌山市で開始され、そのモデルが地方自治体の関係人口創出の新たな形として評価されています。若者離れが進む中、地方自治体の存続や発展には、関係人口を育むことが不可欠とされています。このプラットフォームは、若者と地元との感情的なつながりを重視し、地元を離れた後も彼らが「地元が好き」という気持ちを持ち続けられるような環境を提供します。
2024年には愛媛県の松野町、鬼北町、愛南町の3自治体へも展開予定であり、すでに2024年度のグッドデザイン賞にもノミネートされるなど、評価は高まっています。
感情的価値を軸にした新たな関係構築
「FAVTOWN」の最大の特徴は、物理的な移動や居住を前提とせず、感情でつながる新たなモデルを提供している点です。地域出身者を「地域を支える原動力」として位置づけ、地元企業や学校、行政と連携したプラットフォームを形成しています。これにより、離れた地に住む若者たちも、地域に対する愛着を失うことなく、参加し続けることができます。
「地元」という共通の感情的価値を基に、市町村や企業との協力を進め、地域資産を活用した活性化モデルを構築することは、これまでの流入促進型とは一線を画しています。
取り組みの詳細
今回の活動は、『自治体DXガイド Vol.6』に特集され、具体的な手法や成功例が詳細に紹介されています。関係人口の持続的な増加を目指している自治体の担当者には、ぜひこのガイドを参考にしてもらいたいところです。さらに、GDXのWebサイトでも関連情報が掲載されているため、興味のある方はそちらもぜひ確認してみてください。
会社概要
シナジーマーケティング株式会社について知りたい方のために、少し会社概要もご紹介します。同社は2000年に設立され、大阪市北区に本社を構えています。デジタルマーケティングの領域でのクラウドシステムやコンサルティングサービスなどを提供し、持続的な関係づくりを重視しています。詳細については、企業の公式ウェブサイトや「FAVTOWN」のサイトもご覧いただければ、具体的な取り組みやサービス内容が分かります。
このように、シナジーマーケティングの「FAVTOWN」は、新たな地域コミュニティの形成を目指し、未来の地方創生に寄与しています。地域についての思いを持つ人々がつながることで、より良い未来を築いていくことが期待されます。