学生デザイン賞2025
2025-11-05 14:04:47

日本パッケージデザイン学生賞2025で陳楠楠さんが大賞受賞!バナナの新しい楽しみ方を提案

日本パッケージデザイン学生賞2025の受賞結果



公益社団法人日本パッケージデザイン協会(JPDA)は、2025年版の学生パッケージデザインアワードの結果を発表しました。最終審査は2023年10月28日に行われ、計28作品が入賞を果たしました。その中で特に注目されたのが、専門学校桑沢デザイン研究所に在籍する陳楠楠さんによる「食べごろ動物園」が大賞に輝いたことです。

大賞受賞作品の魅力


「食べごろ動物園」と名付けられたこのパッケージデザインは、バナナの熟成過程に着目したユニークなもので、熟成が進むにつれて現れるシュガースポットが動物の模様を連想させるというアイデアが特徴です。デザインによって、食べごろをより直感的に伝えることができる作品であり、楽しみながら食品の状態を知ることを可能にしています。

作品のコンセプト


陳さんは「バナナの皮は、果実を保護するだけでなく、食べ頃を知らせる役割も担っている」との視点から、パッケージデザインを考案しました。シュガースポットがまるで動物の模様のように見えることで、視覚的にも楽しむことができ、食べ頃のサインとしても機能します。彼女の提案は、見た目の美しさと実用性を兼ね備えたものとなっており、製品としての新しい価値を見出すことができます。

評価の声


JPDA理事長の信藤洋二氏は「このデザインは、バナナの果実の美味しさを最大限に引き出し、環境にも配慮している点が特に評価される」とコメント。シュガースポットの持つ意味の再解釈や、パッケージが自然の持つ美しさを活かしたことがポイントとして挙げられました。また、フードロスを防ぐ効果にも期待できるとのことで、持続可能な社会を目指す上でも重要なデザインであるといえます。

副理事長の福本佐登美氏も、「時間の経過をデザインとして取り入れた点がユニークであり、日常生活の中に笑顔をもたらす『FUN』というテーマをしっかり表現している」と評価。また、コクヨ株式会社の佐々木拓氏は「シンプルながらバリエーション豊かなデザインが、消費者に新たな発見を与える」との感想も寄せています。

入賞作品の発表と今後の展開


入賞作品は、JPDAの公式サイトにて公開され、今後公式インスタグラムでも画像が順次公開される予定です。また、入賞作品は2027年5月に発行予定の『年鑑日本のパッケージデザイン2027』にも収録されるとのことです。

日本パッケージデザイン学生賞は、学生たちのクリエイティブな感性を引き出し、パッケージデザインの新たな可能性を探求するため毎年開催されており、今回も全国から858点が応募されました。今後もこのアワードは、学生にとって自身のデザイン力を高める貴重な機会として、多くの興味を集めていくことでしょう。

おわりに


陳楠楠さんの「食べごろ動物園」は、パッケージデザインの新しいアプローチを示す素晴らしい例です。その独自の視点とアイデアは、今後のパッケージデザイン業界に新たな風をもたらすことが期待されます。本アワードが、学生たちのさらなる挑戦と成長の場となることを心から願っています。


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会社情報

会社名
公益社団法人日本パッケージデザイン協会
住所
東京都文京区本郷3-4-3ヒルズ884 6階
電話番号
03-3815-2723

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