ベトナムでの幼児向けSTEAM教育の新たな試み
2023年1月、学研グループのアイ・シー・ネット株式会社は、ベトナムの教育情報サイトを運営するKiddiHub社との連携を強化し、幼児向けのSTEAM教育プログラム「Gakken STEAM Program(GSP)」を展開しました。このプログラムは既に214の幼保園に導入されており、ベトナムの教育現場に新たな風を吹き込んでいます。
「STEAM ARENA 2025」の開催
新たな取り組みの一環として、2025年5月24日、ハノイ市で「STEAM ARENA 2025」が開催されました。本イベントは、GSPを取り入れる幼保園の成果を広く発信する場として企画されたもので、33の園から142名の子どもたちが参加し、200名以上の保護者が観賞しました。
このイベントでは、園児たちがGSPで1年間学んできたことを生かして、思考力や発想力が試されるクイズが開催され、観客席では温かい拍手と歓声が響き渡りました。普段は見られない子どもたちの学びの姿を保護者が目撃する貴重な機会となり、多くの感動を呼び起こしました。
KiddiHub社との強固なネットワーク
KiddiHub社は、現地の保育士、保護者、園長とのコミュニティネットワークを強化し、2024年9月からは日本企業のベトナム進出を支援するための調査やマーケティング活動を本格化する予定です。GSPを通じて、子どもたちに論理的思考、問題解決能力、協調性といった未来に不可欠なスキルを身につけさせることに力を注いでいます。
スポンサー企業の参加
イベントには、ヤマハ・ミュージック・ベトナムやさくらスポーツアカデミーをはじめとする複数の日本企業もスポンサーとして参加しました。これらの企業は、ブース出展や体験型のアクティビティを通じて、子どもたちや保護者との直接的な交流を行いました。教育の場での企業のブランディングだけでなく、現地の教育・子育て世代への社会貢献としても高い評価を得ることとなりました。
参加した企業の中には、「教育を基にしたイベントは、企業と子育て世代との信頼関係を築く絶好の機会であり、今後もこのような取り組みに継続的に関わりたい」との意見が多く寄せられています。
KiddiHub社による新たな価値の創出
KiddiHub社のネットワークを活用して、幼児から成人まで参加できる教育イベントは、日本企業のCSRやマーケティング活動としても注目されています。今後もオフラインイベントを定期的に開催し、地域社会と企業をつなぐプラットフォームの成長を目指しています。
参加企業の声
参加企業の中には、GSPのプログラムに感動した声も多く、ヤマハ・ミュージック・ベトナムの社長は、「ベトナムでの教育熱に圧倒された。特に音楽教育においてもGSPに関わることができればと希望しています」と述べています。さくらスポーツアカデミーの井上CEOも、「子どもたちの積極的な姿は、ベトナムの未来を感じさせる良い機会だった」とコメントしました。
保育園園長の期待
また、GSPを導入している保育園の園長からも、「子どもたちが自立し、学びを生活で活かす様子が見られる」といった声が上がっています。このように、学研とKiddiHubの取り組みは、確実にベトナムの幼児教育の質を向上させているのです。
今後の展望
このような成果を受け、アイ・シー・ネットとKiddiHub社は今後も地域との連携を強化し、新たな価値創造に挑んでいく予定です。関心のある企業はぜひ、共にこのプロジェクトに参画して欲しいと呼びかけています。