阪神タイガースの藪氏が指導する野球教室
2025年1月18日、大阪市住之江区にある森ノ宮医療大学で特別な野球教室が開催されました。このイベントは、名誉ある元阪神タイガース選手の藪恵壹氏と元近鉄バファローズトレーナーの三浦秀明氏が指導を行い、障がいを抱える子どもたちを含む参加者たちに野球の楽しさを伝えるという目的で行われました。主催は公益社団法人子どもの発達科学研究所で、本学が共催として協力しました。
イベント当日、晴天に恵まれた中、約50名の子どもたちとその保護者を含む83名の参加者が集まりました。子どもたちはこの機会を通じて運動の楽しさを学び、コミュニケーション能力や体力の向上を図ることが期待されました。野球の動作である“投げる、捕る、打つ”は、日常ではあまり経験できないものですが、参加者がそれを体験することは非常に貴重な時間となりました。
野球教室の流れ
教室は、藪氏と三浦氏の挨拶からスタートしました。準備運動で体をほぐした後、参加者はキャッチボールに挑戦しました。最初は近距離から始まり、その後段階的に遠距離へと挑戦。野球未経験の子どもたちも多くいましたが、両氏のサポートを受けて徐々に技能を向上させました。特に、「足の上げ方」や「腕の振り方」といった専門的な技術指導が行われ、真剣に投球フォームを確認する姿が見受けられました。
さらに、バッティングではTバッティングに挑戦。初めはボールに当てるのも難しい様子の子どもたちも、練習を重ねるごとに上達し、グラウンドを越える飛距離を記録する子もいました。イベント中は「いいね!」、「ナイスボール!」という歓声が響き、参加者の自信と笑顔が会場を包みました。振り返ると、わずか2時間の時間でしたが、「楽しかった!」、「来年も参加したい!」という感想が飛び交い、保護者たちも感動する様子があちらこちらで見られました。
開催の想い
藪恵壹氏は、この教室がコロナ禍の影響で5年ぶりの開催であることに喜びを表しました。「運動することは子どもの発達段階で重要であり、野球の動作が子どもたちの自己防衛に役立つかもしれない」とコメントしました。そして、運動を通じて楽しさを再発見してほしいとの期待を寄せています。
三浦秀明氏も同様に、「この教室は子どもたちが楽しく、安全に野球を好きになってほしいと願っている」と語りました。子どもたちの笑顔が彼の刺激となり、彼は経験を通じて楽しむことの大切さを子どもたちに伝えています。成功体験を重ねることで、自信を育てる場となることを目指し、今後もこのような活動を続けていく意向を示しました。
このように、阪神タイガースの伝説的選手とプロのトレーナーによる特別な野球教室は、子どもたちにとって貴重な体験となり、運動の楽しさを伝える場として大きな意義を持っているのです。