マイクロニードル美容の基本と施術の注意点に迫る！

マイクロニードル美容の基本と施術の注意点

近年、美容クリニックで行われる施術の中でも特に注目を集めているのが「マイクロニードル美容」です。この方法は、肌に微小な針を刺すことによって、肌の持つ創傷治癒力を活用し、健康的な肌を目指すものです。日本や韓国で人気が高まり、SNSでも話題になっています。この技術を用いたコスメも急増しており、特に若い世代からの支持を集めています。

マイクロニードルの理解

株式会社ユーグレナが行った調査によると、20代から70代の女性1000人のうち、「マイクロニードル美容」の効果について正確に理解している人はわずか9.1%でした。多くの人がこの技術名を認知しているものの、その具体的な効果やメカニズムを把握していない状況が浮き彫りになっています。これからこの施術のメカニズム、施術方法、注意点について、美容皮膚科医である横山歩依里先生に伺いました。

マイクロニードルのメカニズム

マイクロニードル美容は、肌に小さな傷をつけることによって生じる「創傷治癒」プロセスを利用します。このプロセスは、皮膚内の線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、結果的にシワの改善や肌のトーンを均一化する効果が期待できます。そのため、毛穴の縮小や肌質の改善も望めるのです。

クリニックでの施術方法

マイクロニードル施術の代表的なものとして、「ポテンツァ」と「ダーマペン」があります。これらの施術では、麻酔クリームが使用され、施術時の痛みが軽減されます。施術後は一時的に肌に赤みや腫れが生じますが、通常は1週間程度で回復します。

ポテンツァは特定の美容成分を同時に浸透させることができ、ダーマペンは針の長さや速度を自動で調整することが特徴です。ポテンツァでは、特にコラーゲン生成を促すPLLAという薬剤が多く使われることがあり、ニキビ跡の改善にも役立てられています。

施術後のケアと注意点

マイクロニードル施術後の肌には、高周波（RF波）治療が併用されることが多く、これは創傷治癒を促進させる効果があります。しかし、強い炎症がある肌やニキビが多発している場合は、施術を避ける必要があります。これは、施術によって炎症がさらに悪化することを防ぐためです。

施術後は特に注意が必要で、洗顔やスキンケアは施術から6時間後に開始し、クレンジングや日焼け止めは丸一日後から使用することが推奨されます。更に、摩擦やピーリングは最低でも1週間は控えるようにしましょう。食事に関してもアルコールや香辛料は避ける方が良いかもしれません。

自宅でできるマイクロニードルコスメ

最近では、クリニックの施術法を取り入れた自宅で使えるマイクロニードルコスメも多く販売されています。これらの製品は、針状の突起に美容成分が固形化されているものや、液状のスキンケア剤に小さな針状成分が配合されたものなどがあります。これらを使用することで、エイジングサインが気になる部分にダイレクトなケアが可能です。