DOWAエコシステムが注目
2024-11-08 11:27:07

DOWAエコシステム、初のバイオコークス一貫体制を構築し環境貢献へ

DOWAエコシステム、初のバイオコークス一貫体制を構築



DOWAホールディングスの子会社、DOWAエコシステムが環境技術研究所を通じて、新たにバイオコークスの開発から製造、評価までを行う体制を民間企業として初めて整えました。これにより、化石燃料の代替品としてのバイオコークス(BIC)の可能性を大いに高めることが期待されています。特に、バイオコークスは動植物由来の生物資源から作られ、高温下でもその強度を保つ特性を持ち、石炭コークスの代替燃料としての役割が注目されています。

バイオコークスとは?


バイオコークスは基本的に、バイオマス固形燃料の一種で、近畿大学の井田教授によって開発されました。バイオマス固形燃料自体は様々な材料から製造可能ですが、バイオコークスはその中でも非常に強い特性を持つため、石炭の代替として注目されています。特に、長時間の燃焼を可能にしながらも高温を維持できる特性は、今後のエネルギー供給において重要な役割を果たすと考えられています。

研究開発の取り組み


DOWAエコシステムは、バイオコークスの製造に関して積極的に研究を行い、様々な原料の利用を探求しています。この取り組みは特に、2023年に実施された、農業系残渣を原料にしたバイオコークスの実験によって、一部の石炭コークスの代替が可能であることを確認したことで、更に拍車がかかりました。また、これまでに開発された燃料評価装置は、近畿大学の井田教授との共同研究の成果であり、業界初と言える画期的な技術です。

一貫体制の意義


バイオコークスのさらなる実用化には、適切な原料の選定から評価までの全てのプロセスが求められます。DOWAエコシステムは、製造装置や評価装置を取り入れることで、製品の安定性と品質管理の強化を図っています。廃棄物処理業との連携も視野に入れることで、バイオマス以外にも廃プラスチックの利用も推進され、廃棄物のリサイクルにおいても負担軽減が期待されます。

今後の展望


DOWAエコシステムは、国内外の製造拠点の拡大を目指し、多様な原料を調達しつつ、顧客のニーズに応じた製品開発を進めていくとしています。これにより、バイオコークスの普及拡大を加速させ、持続可能な社会の実現へ向けた貢献を果たすことを狙っています。DOWAグループ全体で、気候変動に対応する「DOWAグリーンアクション」活動も強化。バイオコークスの事業化はその一環として位置づけられており、環境保護と経済成長の両立を図っています。

引き続きDOWAエコシステムは、環境・リサイクル事業の強化を通じて、持続可能な未来づくりにコミットしていくことでしょう。


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会社情報

会社名
DOWAエコシステム株式会社
住所
東京都千代田区外神田4-14-1秋葉原UDX22階
電話番号
03-6847-1230

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