ジェイテクトの低トルク円すいころ軸受LFT-Vが2025年モビリティー関連部品賞を受賞
2025年超モノづくり部品大賞において、株式会社ジェイテクトの第5世代低トルク円すいころ軸受LFT-Vがモビリティー関連部品賞を受賞しました。この成果は、同社が長年にわたり追求してきた低燃費化とカーボンニュートラルの実現への貢献を証明するものです。
技術の進化と受賞理由
自動車のトランスミッションやデファレンシャルで使用される円すいころ軸受は、エネルギー損失を抑えることが求められています。ジェイテクトが開発したLFT-Vは、1983年から続くLFTシリーズの最新モデルであり、低トルク化を実現することで燃費効率の向上に寄与しています。
この製品は、カーボンニュートラルの実現に向け、大気中のCO2排出量を減少させるための重要な役割を担っています。具体的には、円すいころ軸受のトルクを限りなく低く抑え、エネルギー使用量の削減を図るものです。たとえば、自動車の燃費向上は、自動車産業全体の環境負荷軽減に直結します。
第5世代LFT-Vの技術特性
ジェイテクトは、長年の研究開発を通じて、内外輪の軌道設計を進化させ、潤滑油の流入量を最適化しました。これにより、過去最少の損失トルクを達成し、さらにシリーズ最軽量を実現しています。LFT-Vは「Low Friction Torque」の略称で、円すいころ軸受の中でも圧倒的な性能を誇っています。
この技術改良は、特に新型自動車のトランスミッションやデファレンシャルにおいて必須の要素となっており、他の部品との連携によるシナジー効果が期待されます。
超モノづくり部品大賞の意義
この賞は、日本のモノづくりの競争力を高めるために設けられたもので、部品や部材の中でも社会や産業発展に寄与する「縁の下の力持ち」となる存在を表彰するものです。毎年、機械、電気、モビリティ関連などのさまざまな分野で受賞が行われており、今回で22回目となります。
まとめ
ジェイテクトの第5世代低トルク円すいころ軸受LFT-Vの受賞は、低燃費化やカーボンニュートラルに向けた取り組みの結果であり、今後のモビリティ社会においても重要な役割を果たすことが期待されます。技術革新を続けるジェイテクトは、さらなる環境への配慮と持続可能な未来に向けて、引き続き挑戦し続けるでしょう。