株式会社シェアダインが21億円の資金調達を実施
株式会社シェアダイン(本社:東京都港区)は、2024年11月に第二回目の資金調達を完了し、シリーズBラウンドで総額21億円を調達したことを発表しました。今回の資金調達には、みずほキャピタル株式会社や三井住友信託銀行株式会社が新たに名前を連ね、今後の事業展開への期待感が高まっています。
「CHEF LINK」の強化を目指す
調達資金は、食の専門人材と飲食業界を結ぶ「CHEF LINK」プラットフォームの開発やマーケティング活動、金融機関との協力を通じた地域展開、さらには海外への進出に使用される予定です。このプラットフォームは、料理人が自身のキャリアを柔軟に築けるように作られており、特に今注目されています。
コロナ禍を通じて、インバウンド需要が高まり外食市場が回復していますが、飲食業界における人手不足や採算構造の見直しといった課題は依然として残ります。このような状況の中で、「CHEF LINK」は料理人同士のつながりや学びの場を提供し、キャリア形成を実現する重要な役割を担っています。登録シェフは現在2.5万人を超え、急速に広がりを見せています。
持続可能なエコシステムの構築へ
当社の目指す姿は、単なる人材マッチングを超えたエコシステムの構築です。食の専門人材のキャリアを支えるため、日本から世界へ向けて持続可能なネットワークを成長させていくことを掲げています。
資金調達の投資対象
新たに調達された資金は、以下の戦略的な分野に投資される予定です:
1. コンパウンド・マルチプロダクト戦略
2. AIを活用したマッチング精度向上と業務支援機能の強化
3. 新規事業や機能開発
4. 国内外でのM&A推進
5. グローバル展開の加速
地域の人材課題へのアプローチ
金融機関との連携を通じて、シェアダインは宿泊や飲食事業者の人材不足解消にも取り組んでいます。静岡銀行との協業が始まり、地域での即戦力人材の確保を目指しています。このような取り組みにより、シェアダインは地域経済への貢献を強化することを目指しています。
求人情報の公開
シェアダインは、全国の料理人とつながるプラットフォームを通じて、持続可能な飲食産業を目指しています。そして、事業を一緒に成長させていく仲間を募集中です。「食の未来」に挑戦する方は、ぜひ応募してみてください。
投資家の期待
当社に出資を行ったみずほキャピタル株式会社の高橋氏、三井住友信託銀行株式会社の米田氏は、シェアダインが飲食業界の人材流通のインフラとして確立していくことへの期待を寄せています。特に「CHEF LINK」は、シェフのスキルアップやキャリア形成のための新たな機会を提供することで、業界全体の生産性向上に寄与する可能性を秘めています。
会社概要
株式会社シェアダインは、2017年に設立し、料理人のキャリアを支援するプラットフォームを展開しています。2024年には料理人専用のキャリアサポートSNS「CHEFLINK」を立ち上げ、更には海外でのキャリア支援も強化し、グローバルへの展開を図っています。この持続可能な食産業のビジネスモデルは、今後、日本の飲食業界の発展に大きく寄与するでしょう。