Wi-Fi 7 OTA測定の革新
2024-10-22 12:15:55

アンリツとBluetest社、Wi-Fi 7のOTA測定を強化する革新技術を発表

アンリツとBluetest社が共同で開発したWi-Fi 7のOTA測定



アンリツ株式会社は、スウェーデンのBluetest社との協業を発表しました。これにより、最新の無線LAN規格であるIEEE 802.11be、通称Wi-Fi 7のOTA(Over-The-Air)測定が可能になりました。この新しいソリューションでは、複数のアンテナを使用した通信方式であるMIMO技術に対応しており、特に無線通信の効率性と信頼性の評価が求められるデバイスにとって重要です。

高性能デバイスに対応する最新技術



現在、2.4 GHz、5 GHz、6 GHzといった3つの周波数帯域で、Wi-Fi 7対応のデバイスの放射電力や受信感度の測定が行えるようになっています。この技術は特に高速データ通信が求められるスマートフォンやAR/VRデバイス、及びクラウドゲーミングにおいて、その性能を格段に引き上げる秘訣ともなります。

アンリツのIoTテストソリューション事業部、第1ソリューションマーケティング部のプロダクトマネージャ増原恵太氏は「Bluetestとの協業を通じ、性能試験の効率化に貢献できることが非常に嬉しい」と述べており、今後もMIMO環境下での性能評価を強化していく意義を強調しました。

Bluetest社の貢献と業界リーダーシップ



Bluetest社のプロダクトマネージャ、Klas Arvidsson氏も、「当社は10年以上にわたりアンリツと共に、業界のニーズに合ったWi-Fi OTA試験ソリューションを提供している。MIMO技術は、Bluetest社にとって重要な測定技術であり、これを通じてWi-Fi研究開発において不可欠なツールを提供する」との考えを示しました。

Bluetest社は、様々なタイプの無線機器に対応した先進的なOTAリバブレーション試験システムを開発しており、その技術は大手携帯電話メーカーや通信事業者に広く利用されています。これにより、無線通信の性能評価を高め、より洗練された製品の開発を可能にしています。

測定技術の詳細と今後の展望



具体的には、アンリツのMT8862Aワイヤレスコネクティビティテストセットが、Wi-Fi 7の2.4 GHz/5 GHz/6 GHz帯でのRF送受信特性評価をサポートすることで、より実動作状態に近い環境下での測定を実現しています。このため、デバイスベンダーは試験の再現性を保ちながら効率的に製品を評価できるようになります。

今後、AI技術の導入が進むことで、さらに高速かつ遅延の少ないデータ通信の実現が期待されており、これは市場全体の発展に寄与する重要なステップであると考えられています。

Bluetest社の詳細な情報や製品に関しては、同社の公式サイトを訪れることで確認できます。Wi-Fi 7対応のOTA測定を強化するこの技術は、無線通信市場の進化において重要な役割を果たすでしょう。

本コラボレーションによる成果は、今後のWi-Fi技術の進化を加速することと思われ、業界全体に大きな影響を与える可能性があります。期待される技術革新に注目です。


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会社情報

会社名
アンリツ株式会社
住所
神奈川県厚木市恩名5-1-1
電話番号
046-223-1111

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