牛乳生産を支える「タオルを贈る運動」
パルシステム連合会が主催する「タオルを贈る運動」は、2025年1月24日までの期間中、利用者からの未使用タオルを酪農生産者に寄贈する取り組みです。これは、宅配時の物流網を活用して回収された未使用タオルを、酪農に必要な道具として活用することを目的としています。特に、搾乳作業で乳房を清拭する際に大いに役立つことで知られています。
歴史と背景
この運動は1985年にスタートし、以来約40年にわたり続けられています。酪農生産者が効率よく生乳を生産するためには、清潔な環境が欠かせません。そのため、牛舎や搾乳機械を清掃するために多くのタオルが必要です。以前は家計の中で未使用となっているタオルが多く存在し、それを酪農に活かすことができるのではないかという発想から始まりました。現在では、タオルを持っていない方にも募金で参加を促し、幅広いサポートが行われています。
累計270万枚のタオル、地域に届ける
これまでに集まったタオルの総数は約270万枚に達し、寄贈先は北海道根釧地区の「こんせん72牛乳」、埼玉県・茨城県の「酪農家の牛乳」、そして岩手県の「いわて奥中山高原の低温殺菌牛乳」など、四つの産地です。2024年1月のキャンペーンでは、6万7,017枚のタオルと3,110通の応援メッセージが集まりました。
環境への配慮と今後の展望
パルシステムでは、牛乳の製造において、生乳本来の味わいを大切にします。そのため、パスチャライズド製法を採用し、低温での殺菌を行います。これにより、菌数の少ない新鮮な生乳が求められ、良質な乳製品が生まれます。今後も国内で持続可能な牛乳の生産を支えるため、消費者の力を借りて、このプロジェクトを進めていく予定です。
まとめ
今回の「タオルを贈る運動」は、318通のメッセージとタオルを次世代に引き継ぐ大切な活動です。2025年は国際協同組合年でもあり、協同の力でより良い社会を築いていくことが求められています。参加を希望される方は、ぜひパルシステムのホームページをご覧の上、応援の手を差し伸べてください。