こどもたちの素直な心を描く絵本『一年一組せんせいあのね』が登場！

こどもたちの心の声が形になった『一年一組せんせいあのねこどものつぶやきセレクション』

2023年5月23日、珠玉の一冊が誕生しました。その名も『一年一組せんせいあのねこどものつぶやきセレクション』。著者は、神戸市の小学校で長年にわたり教壇に立っていた鹿島和夫さん。彼が日々の授業で使用していた《あのね帳》に集まった子どもたちの素直な言葉を集めたこの本は、彼と子どもたちとの心の交流が詰まっています。

小学校の教室という特別な空間に、多様な個性を持った子どもたちが集まります。鹿島さんは、様々なタイプの子どもたち—おしゃべり好きな子も、口数の少ない子も—の声を引き出し、彼らの思いや願いを形にしてきました。《あのね帳》は、互いに手紙を交換するような感情の交流の場でもありました。この本を通じて、読者は子どもたちの感情の豊かさを改めて感じることでしょう。

イラストを手がけたのは、人気絵本作家のヨシタケシンスケさん。彼の描くイラストは、教室の雰囲気や子どもたちの表情を生き生きと表現しています。思わず笑ってしまう場面や、涙があふれそうな瞬間など、さまざまな感情が色鮮やかに描かれています。まるでクラスメートの一人のように、その絵が私たちに語りかけてくる感覚も、新たな発見ですね。

幼い頃の思い出や懐かしさを感じるこの本は、全国の教室で広がり続けています。新しい一年生が「せんせい、あのね」と声をかける姿は、今もなお、希望と温もりをもたらしているのです。子どもたちの心の声がこの本に込められており、読者の心にも温かな響きを与えてくれることでしょう。

八十年にわたって教育に携わってきた鹿島さんの業績は素晴らしいものです。生前には、数々の賞を受賞した実績も持ちます。特に、学級ドキュメンタリー「一年一組」は、優秀賞を受賞するなど、彼のユニークな教育手法は全国的に評価されています。

また、ヨシタケシンスケさんも数多くの賞を受賞している作家です。彼の絵本は、常に新しい視点や発見を提供し、子どもたちに愛され続けています。今回は、そのイラストが教室の生き生きとした空気をどう表現しているのかも、ぜひ注目してみてください。

この『一年一組せんせいあのねこどものつぶやきセレクション』は、ただの絵本ではありません。子どもたちの心温まる声や、彼らの成長を感じさせてくれる一冊です。ぜひ手に取って、その素敵な世界を体験してみてはいかがでしょうか。