クラウドストレージ利用者の実態調査
ピー・シー・エー株式会社は、クラウドストレージサービスを利用しているバックオフィス業務担当者107名を対象に、ファイル共有システムに関する実態調査を実施しました。本調査では、特にファイルの共有頻度や重要視するセキュリティに関する情報が得られました。
調査の概要
調査は2025年8月6日から7日にかけて、IDEATECHのデータマーケティングサービス「リサピー®︎」を用いて行われました。結果として、バックオフィス業務に従事する107名から有効な回答を得ることができました。
利用の目的
まず、クラウドストレージを使用している目的として、「データ保存」「社内でのファイル共有」がいずれも65.4%を占めており、アクセス性の高いデータ管理の重要性が浮き彫りになっています。その他の目的として「ファイルのバックアップ・保管」が44.9%と続きました。
社外とのファイル共有の状況
次に、社外の人とファイルを共有する頻度について尋ねたところ、「ほぼ毎日」が17.8%、「週に数回」が41.1%と、約6割が週に複数回以上ファイルを共有していることが判明しました。この傾向は、リモートワークの普及が影響していると考えられます。
セキュリティの重要性
ファイル共有時に最も重視されるポイントとして、「セキュリティ・安全性」が40.7%と最も高く評価されました。また、具体的なセキュリティ機能としては「パスワード保護」が56.8%、次いで「有効期限付き共有リンク」が49.4%との結果でした。このことから、多くの企業がセキュリティに対する配慮を強化している状況が伺えます。
社外共有時の課題
しかし、ファイルを社外に共有する際の課題も浮かび上がってきました。「セキュリティが不安」との回答が50.6%、「ファイルサイズ制限が厳しい」が38.3%と、安心して仕事を進められない要素が大きいとしています。これらの課題によって、特に営業や開発職の担当者が煩雑な業務に直面している実態が分かります。
スマートフォンの利用状況
調査では、会社で契約しているクラウドストレージサービスをスマートフォンでも利用しているとの回答が48.6%ありました。一方で、利用環境にあるが使っていないという回答も29%に之ります。このことから、業務のデジタル化が進む中で、モバイルでもアクセス出来る利便性が求められている事が考えられます。
改善点と要望
利用者が求める改善点として、「セキュリティ機能の強化」が35.5%と最多を占め、続いて「アップロード・ダウンロード速度の向上」(32.7%)、および「容量制限の拡大」(29.0%)が挙げられました。また、自由回答では「社外の人との共有、同時編集」などの意見も多数寄せられました。これらの声は、今後のサービス改善に向けた重要な指針となるでしょう。
まとめ
本調査の結果、クラウドストレージの利用は社外とのファイル共有が増加しているものの、多くの企業がセキュリティと利便性に対する重圧を感じていることが分かりました。現代の業務環境では、安全で効率的なファイル共有が求められ、企業側にはそのニーズに応じたソリューションの導入が期待されています。将来的には、さらなるセキュリティの向上と、業務効率を促進する良質なサービスの提供が不可欠です。今後、ピー・シー・エー株式会社が提供するクラウドストレージ『PCA Hub eDOC』が、これらのニーズにどのように応えてくれるのかに注目が集まります。