名作対談本『長電話』が復刊!
高橋悠治と坂本龍一が織り成す対談本『長電話』の復刊が決まり、その前に重版も行われることとなりました。本書は1984年に坂本が主宰する出版社《本本堂》から初版が刊行されたもので、二人の軽妙な会話が音楽や芸術の垣根を超えて幅広いテーマについて触れています。復刊の知らせと共に、編集者や著名作家、ラッパーの方々から寄せられたコメントも公開されています。
事前の重版が決定!
今回の重版については、9月末に新しい版が発売される見込みですが、それまでの間は品薄の状態が続くかもしれません。特に復刊を待っていた方々にはご迷惑をおかけしますが、その間もう少々お待ちいただければと思います。
各界の著名人によるコメント
『長電話』の復刊に寄せて、小説家の朝吹真理子氏はこのようにコメントしています。
「本書を開くと、あたかもふたりの会話が始まるように感じる。電話の内容が文字として残ることは珍しく、時間を超えて今に響くものを感じます。」
また、ラッパーであるTaiTan氏もこの本を深く評価しており、
「彼らは急がずに会話を楽しむ姿勢が心地よい。情報の主張よりも、冗談や可能性を重視したこのやりとりが、今の時代にむしろ羨ましい。」
との感想を述べています。
編集者である若林恵氏は、『長電話』の復刊による編集スタイルの重要性について長文でレビューを行い、その影響力を再認識させています。
『長電話』の魅力
この書籍は、初版から40年が経過しているにもかかわらず、今なお新鮮な視点を提供しています。音楽と対話を中心に多様なテーマにわたる内容は、読者には深い思索を呼び起こすことでしょう。1984年に出版された時点で既に、多くのアーティストに影響を与えた作品であり、今日でもその影響力は失われていないとの声が多数寄せられています。
「長電話」という形式は会話のリズムや流れを重視したもので、坂本と高橋という二人の独特の言葉のやり取りが、果たして現在の価値観とどう交差しているのかを考えさせられます。これにより、単なる対談本を超え、時代を反映したメッセージが込められています。
書籍情報
『長電話』は225ページの四六判で、ISBN978-4-910865-08-9、2024年8月30日にバリューブックスから発売されます。価格は3,080円(税込)となっており、予約特典も用意されていますので、ぜひお見逃しなく。
『長電話』は書店向けに特別ルートで取引されており、ミシマ社などにて取り扱いが進められています。今後も本書に関する情報やイベントについては、バリューブックスの公式サイトや書店でチェックしてください。
お問い合わせ
本書に関する質問やご意見は、バリューブックスの出版担当、神谷までお寄せください。