米糠の新化合物
2025-12-15 14:07:28

米糠から新たな化合物が肌のバリア機能を向上させる可能性

米糠の副産物から新たな脂質発見



近畿大学薬学総合研究所の森川敏生教授とオリザ油化の下田博司研究開発本部長を中心とする研究グループが、米糠から新たな脂質成分を発見しました。この発見は、米糠から油を抽出する際に生成される副産物から得られたもので、脂質の一種である「アシル化グルコシルセラミド」の新しい化合物が3種同定されたものです。

研究の詳細



この研究は、米糠から抽出した成分に着目して行われました。研究グループは、特定の分離技術や分析手法を駆使して、従来知られていなかったアシル化グルコシルセラミドの新規化合物を単離し、その化学構造を解明しました。これらの新しい化合物は「oryzaceramide A」、「oryzaceramide B」、「oryzaceramide C」と命名されました。

特にoryzaceramide Aに関しては、ヒトの表皮を再現した三次元組織モデル実験で、そのバリア機能を向上させ、皮膚からの水分蒸発を有意に減少させることが明らかになりました。これにより、米糠の脂質成分が肌の健康に対してポジティブな影響を与える可能性が確認されました。

米糠の新しい利用法



これまで、米糠は主に油の製造過程で出る副産物と見なされていましたが、本研究で明らかになった機能性成分は、化粧品や機能性食品としての新しい応用が期待されています。特に保湿作用やバリア機能に関与する成分が活用されることで、商品開発の幅が広がるでしょう。

今後の展望と期待



本研究の成果は、自然由来の脂質の未解明な機能が多く残されていることを示しています。今後、これらの新規化合物のさらなる研究を進めることで、皮膚の保護や保湿のための革新的な商品が生まれることが期待されています。また、米糠を利用することによって、廃棄物の減少や資源の有効活用にも貢献することができそうです。

掲載情報と今後の研究



この研究成果は2025年11月に天然物研究の専門誌『Phytochemistry Letters』に発表される予定です。研究の責任者である森川教授は、今回の発見を通じてアシル化グルコシルセラミドの生合成機構やその役割を解明し、さらに生化学的な研究が進展することを期待しています。

まとめ



米糠から得られる新しい脂質成分の発見は、化粧品業界や機能性食品市場において革新的な可能性を秘めています。肌の健康に寄与する成分を用いた商品開発が進むことで、多くの人々にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

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