株式会社コーセーが誇るデザインの栄光
最近、化粧品業界で話題を呼んでいるのが、株式会社コーセーのスキンケアブランド『雪肌精』から登場した「雪肌精BLUE」です。この新シリーズが、国際的に権威あるデザイン賞「Red Dot Award」のプロダクトデザイン部門で最高位の「Best of the Best」を受賞しました。これは、コーセーにとって初の快挙であり、彼らのデザイン力と創造性が高く評価される結果となりました。
受賞の背景
『雪肌精BLUE』は、ホリスティックビューティを提案する全15品目17品種の製品群から成り立っています。人や地球の調和を目指したこのシリーズは、古典的な日本文化を感じさせる現代的なデザインが特徴で、使用されているパッケージには、ハトムギのもみ殻を取り入れたエコフレンドリーなアプローチも示されています。こうした意識あるデザインは、消費者の心を捉えるだけでなく、環境への配慮も感じさせるものとなっています。
デザインの背後には、コーセーのデザインチームが情熱を込めて展開したビジョンがあります。アートディレクションを手がけた原田アンリ氏は、「細部に宿る日本らしさを感じるデザインを目指した」と語っています。このプロダクトが持つ独自の美しさは、もみ殻の素材感と樹脂の色合いを組み合わせることで生まれたものであり、開発には多くの関係者の協力が必要でした。
フレグランス『コスメデコルテ AQ オードパルファン』も受賞
同時に発表されたのは、高付加価値ブランド『コスメデコルテ』から展開されている「AQオードパルファン」が「Red Dot」の受賞を果たしたことです。このフレグランスのデザインもまた、科学とクラフトマンシップを見事に融合させた成果です。キャップには合成皮革を使いつつ、花びらを触れて感じられるように工夫され、使いやすさを損なわないデザインが特徴です。
Red Dot Awardとは?
「Red Dot Award」は、1955年に設立された国際的に権威のあるデザインアワードで、化粧品から自動車、家電製品まで、さまざまなカテゴリにおいて優れたデザインを評価しています。毎年、世界中の製品が対象となるこの賞は、IDEA(International Design Excellence Award)やiF DESIGN AWARDと並ぶ“世界三大デザイン賞”のひとつとされています。
サステナビリティへの取り組み
コーセーは、デザインだけでなく、サステナビリティにも積極的に取り組んでいます。「雪肌精」ブランドは、2009年から「SAVE the BLUE」プロジェクトをスタートし、売上の一部を環境保全活動に充ててきました。このような取り組みが消費者の共感を呼び、ブランドの価値を更に高めています。現在、『雪肌精』は、15カ国以上で展開されており、世界中の顧客に支持されています。
まとめ
株式会社コーセーの新しい挑戦である『雪肌精BLUE』が、名誉ある「Red Dot Award」を受賞したことは、企業としての成長と進化を示しています。デザインとサステナビリティの両方が調和したこのプロダクトは、市場に新たな風を吹き込み、多くの消費者に新しい体験を提供することでしょう。コーセーの今後の展開にも注目が高まります。