ライオン株式会社が2023年1月20日、オーストラリアのPNB Consolidated Pty Ltd社の全株式を取得し、同社を完全子会社化したことが発表されました。この動きは、ライオンの中期経営計画「ビジョン2030」の一環として進められたもので、収益力の強化を目指す新たな戦略の一部です。
ライオンは、ビューティケア事業の新たな成長機会を模索しており、PNB社の持つナチュラルビューティケアブランド「Sukin」に注目しました。Sukinは、オーストラリア国内にとどまらず、アジアや欧米を含む20以上の国で展開されており、高い利益性を誇っています。特に、自然由来の成分を用いたスキンケア製品を中心に、ヘアケアやボディケアなど幅広い商品ラインを取り揃えており、オーストラリア市場でも高い認知度と信頼を受けています。
ライオンの狙いは、Sukinをアジア市場に本格展開させることで、新たなビジネスチャンスを創出し、海外事業を拡大することです。また、ライオンは主に東南アジアでのビューティケア市場において既に一定の地位を築いており、そのノウハウを活用することでSukinの成長を加速させる計画です。
具体的には、ライオンがPNB社から得られる事業基盤とアジアにおける経験を融合させ、シナジーを生み出すことで、アジア地域およびオーストラリアにおける「より良い習慣づくり」に貢献することを目指しています。
PNB社は2019年に設立され、所在地はオーストラリア連邦のビクトリア州クレイトンです。代表者はジョン・ハンブル氏が引き続き任を担い、主にヘアケアやスキンケア製品の製造・販売を行っております。直前の事業年度には約84億円の売上を計上しています。ライオンは、PNB社を経由してSukinのグローバル展開を加速させ、今後のビューティケア市場における存在感を一層高めることを目指しています。
この取引に関しては取得に伴う費用が発生するものの、株式取得がライオンの連結業績や利益に与える影響は限られる見込みです。2026年12月期の業績予想に関しては、2023年2月12日に改めて発表される予定です。
Sukinは、2007年に誕生した“Skincare that doesn't cost the Earth.”というスローガンで展開される、人と環境に優しいビューティケアブランドです。自然由来の成分を重視した製品は、多くの消費者から愛されており、今後の展開に大きな期待が寄せられています。たとえば、オーガニックローズヒップオイルやボタニカルボディウォッシュ、ハイドレイティングシャンプーなどがあり、これらの製品は肌に優しく、日常生活に取り入れやすい特徴があります。ライオンの新たな一歩として、Sukinとの戦略的な連携がどのように進展するのか、今後の展開が楽しみです。