ファンケルが開催したスキンケア科学の出張授業に密着

ファンケルの出張授業で学ぶスキンケアの科学

ファンケルは新たな取り組みとして、スキンケアの科学を学ぶ出張授業を開始しました。この授業は特に、若い世代に向けて洗顔の重要性とそのメカニズムを伝えることを目的としています。2024年度からエクステンションプログラムの一環としてスタートし、第一回目が神奈川県立緑ケ丘高校で開催されました。

授業の中で最初に取り上げられたテーマは「洗う」というプロセス。講義では、洗顔料に含まれる界面活性剤について説明が行われました。具体的には、界面活性剤が一定の濃度以上になると形成される「ミセル」と呼ばれる球状の構造についてです。このミセルがどのように肌の汚れを取り除くかを、模型を使用して視覚的に示しました。学生たちは、なぜ界面活性剤がこのような形状になるのかについて考え、自由に仮説を立てる機会も与えられました。

続く実践的な体験では、摩擦を伴わずに汚れを効果的に落とすために、弾力のあるキメ細かい泡の作り方を学びました。泡づくりを通じて、肌の違和感を感じさせない洗浄方法を実際に体験することで、実践的な知識も習得していきます。

さらに、「うるおす」と「おぎなう」というテーマでも、学生たちは自身の肌質を科学的に測定する機会があり、自分の肌の水分量や油分の変化を確認しました。これにより、スキンケアが自分の肌にどのように影響を与えるのかを直感的に理解することができました。

授業終了後に実施したアンケートでは、参加した学生たちから「洗顔について科学的視点から学べて面白かった」「自分の肌を測定できてよかった」とのポジティブな意見が寄せられました。また、ファンケルの商品に対しても、「防腐剤を使用しない理念が素晴らしい」と高く評価されており、品質へのこだわりがよく伝わったようです。

ファンケルは、スキンケアの科学を学ぶことで、学生たちが生活の中でより意識的に自己管理を行えるようになることを目指しています。企業としての姿勢や製品の品質を直接体感し、ファンを増やす機会にもなるこの取り組みは、2017年から実施されている研究所の見学会を通じて既に8,000人以上の参加者を集めており、特に学生たちから好評を得ています。今後も出張授業を通じて、スキンケアの基礎知識を広めていく予定です。