薬局業務を革新するオンライン服薬指導サービス『パッと薬遠隔さん』

株式会社OZが開発したオンライン服薬指導サービス『パッと薬遠隔さん』が、2025年7月10日より正式に販売を開始しました。このサービスは、患者が来局した際にかかりつけの薬剤師が店舗にいなくても、他の店舗からオンラインで服薬指導ができるという画期的なシステムです。薬局の業務効率化とともに、患者の待ち時間も大幅に削減されます。

サービスの特徴

『パッと薬遠隔さん』では、患者が処方箋を持参した場合、かかりつけ薬剤師が遠隔地の他店舗からオンラインで服薬指導を行える仕組みが整っています。これは、厚生労働省の通知「オンライン服薬指導の実施要領」に基づいて運用されており、法律に沿った信頼性の高いサービスです。

導入による効果

1. 患者と薬剤師の満足度向上
- 負担を軽減し、患者に対する継続的な対応を実現。
- 待ち時間が短縮され、よりスムーズな服薬指導が可能に。
- 接触を避けることで感染リスクも低下。

2. 業務の平準化と効率化
- 人材を柔軟に配置できることで、業務負荷の偏りを解消。
- 短時間勤務や産休・育休のスタッフも活用できる体制が整備されます。

3. 突発的な事態への対応
- 突然の欠員や繁忙期にも、リモートでの対応が可能です。
- 災害時などの緊急時にも役立つバックアップ策となります。

4. 地域医療の支援
- オンライン診療との連携により、包括的な医療支援を実現。
- 離島や交通の便が悪い地域にもサービスを提供でき、医療アクセスを向上させます。

5. 薬局の収益性向上
- 業務の標準化により、コスト圧縮と持続可能な経営をサポート。

安全な運用とセキュリティ

送信された処方箋の画像は一定期間後に自動で削除され、個人情報の保護にも万全を期しています。また、既存の医療情報システムと連携可能で、シームレスに導入が行えます。

今後の展望

OZは『遠隔処方箋入力サービス』や『遠隔服薬指導サービス』をタカゾノの調剤システムや分包機と連携させ、薬局業務全体の効率化を図る統合的なソリューションを目指しています。双方が協力し、地域医療の負担を軽減しつつ、医療ニーズに応える柔軟で持続可能な未来を創造していくためのシステム開発や実証事業の展開を進めます。