環境に配慮した舞台美術、贅沢貧乏の新作公演
現在、三軒茶屋のシアタートラムで上演中の劇団「贅沢貧乏」の新作公演『おわるのをまっている』に注目が集まっています。この公演では、モリリン株式会社が提供する循環型繊維リサイクルボードPANECO®が舞台美術に採用されています。これは、環境への配慮を強く意識した取り組みであり、演劇業界においても新たな地平を切り拓くことを目的としています。
繊維リサイクルボードPANECO®の役割
今回の公演では、美術家や衣裳家、劇団、劇場が保管していた不要な衣裳や布をアップサイクルして、舞台セットの家具やサインパネルに活用しました。PANECO®は、衣類の繊維を原料にしたリサイクルボードであり、使用後も廃棄せず、再びPANECO®としてリサイクルすることが可能です。これは、舞台の持続可能性を実現するための重要な一歩といえるでしょう。
演劇界の環境問題への対応
近年、環境への配慮が求められる中、演劇界も様々な課題に直面しています。特に、日本の演劇では上演期間が短く、そのために舞台美術や衣裳などが大量に廃棄されることが多く、環境負荷が懸念されています。これを受けて、劇団「贅沢貧乏」は、PANECO®の採用を通じて、舞台美術における環境負荷軽減への取り組みを推進しています。
詳細情報
次に、公演の詳細について見ていきましょう。『おわるのをまっている』は、2024年12月7日(土)から15日(日)までの期間に渡り、シアタートラムで上演されます。作・演出は山田由梨が手掛け、綾乃 彩、薬丸 翔、大竹このみなどの実力派俳優が出演します。
チケット料金: すべての席は指定席で、一般は4,500円、29歳以下は3,500円、18歳以下は1,000円、障害者割引は3,000円です。さらに応援チケットは10,000円で、活動の支援が可能です。
公演はまた、特別な環境配慮のもと行われるため、観客の皆様にもぜひ、エコな演劇体験を楽しんでいただきたいと思います。最新の技術と伝統の融合が生み出す新たな舞台美術をぜひご堪能ください。
あらすじ
物語は派遣社員のマリ(綾乃 彩)が、会社員のヨウ(薬丸 翔)と共に生活をするところから始まります。マリは鬱状態で休職中ですが、ヨウが海外出張に行くことが決まったのをきっかけに、一緒に行くことに。しかし、滞在先のホテルは少し変わった雰囲気で、隣室には猫探しに熱中する女性や、掃除をしてもきれいにならない掃除係が。様々な出来事が進展しながら、マリは心の堵りを打破することができるのか、展開が注目されます。
贅沢貧乏の魅力
劇団「贅沢貧乏」は、東京を拠点に活動し、現代の社会問題をユーモラスに描くスタイルで知られています。家プロジェクトを通じて、上演空間の型にとらわれず、新たな体験を提供し続けています。今回の公演を通して、環境保護と舞台芸術の融合を大いに楽しんでいただきたいです。どうぞ、お見逃しなく!