小中学生がゲームで楽しく学ぶアントレプレナーシップ教育の新提案

楽しく学べる！アントレプレナーシップ教育イベント

2025年6月7日、北海道大学で新たなアントレプレナーシップ教育イベントが開催されます。スタートアップポップコーン株式会社が主催するこのイベントは、小中学生を対象にしたビジネスモデルゲームを通じて、起業の基礎を楽しみながら学ぶことを目的としています。

開催概要

イベントは二部構成で行われ、第一部は10:00から11:30、第二部は13:45から15:15まで実施されます。場所は北海道大学フード＆メディカルイノベーション（FMI）国際拠点で、参加は無料ですが、各回の定員は40名です。
イベントに参加することで、多様なビジネスモデルや顧客ニーズへの対応を学ぶことができ、また複雑なビジネスモデルの理解を深めるワークショップ型の教材としても機能します。

ゲームの進行

参加者は、まずビジネスモデルのストーリーを学び、次に提供された素材（ヒト・モノ・カネ・情報など）を使ってビジネスモデル図を組み立てます。最後にはビジネスの流れを説明し、他の参加者との答え合わせが行われます。このような体験を通して、子どもたちは実際のビジネスに触れ、興味と理解を深めることができます。

教育の背景

文部科学省では、日本の若い世代に対してアントレプレナーシップ教育の重要性を唱えています。2023年に行われた調査では、起業に対して無関心な高校生が86.1%に上ることが明らかになりました。この問題に対処するために、今回のイベントのように、楽しみながら学べる機会が必要とされています。

他国と比べて、日本では起業に対する興味が非常に低いことがわかります。アメリカやオランダ、ドイツといった国々では、多くの若者が起業家を目指していますが、日本はその割合が著しく低いままとなっています。そのため、まずはアントレプレナーシップ教育を通じて興味を引き出すことが大切です。

過去の成功体験

スタートアップポップコーン株式会社は、2024年12月に実施した「リアル謎解きゲーム」プログラムでも成功を収めました。このプログラムでは、参加者が謎を解きながら起業家精神を学ぶことができ、94%の参加者が「起業に興味を持った」と回答しています。これは、イベントが従来のワークショップ形式よりも参加しやすく、楽しみながら学べる点で評価されている証拠と言えるでしょう。

今後の展望

スタートアップポップコーン株式会社の使命は、若者たちが日常の中で目に映る現象を課題とし、その解決策を導き出す能力を育てることです。今後もこのような教育イベントを通じて、より多くの子どもたちが起業家としての道を歩むきっかけを提供することを目指しています。この取り組みが、未来の日本における起業文化の醸成につながることを期待しています。