株式会社ウッドフレンズが木製サッシの新たな展開を発表
愛知県名古屋市に本社を構える株式会社ウッドフレンズは、2021年11月から自社開発したオリジナル木製サッシ『WINDOW WOOD』のラインアップを拡充し、新たに複数の窓種を追加することを発表しました。この新しい木製サッシの特徴は、デザインの自由度を高めるという点です。
新たな窓種の追加
ウッドフレンズは『WINDOW WOOD』に、既存の片引き窓、横すべり出し窓、FIX窓のラインアップに加え、縦すべり出し窓、FIX連窓、FIX段窓を新たに追加しました。このことにより、住宅の外観や内装にマッチした窓を選ぶことができ、より多様なデザインが可能となります。さらに、塗装色やサイズに関しても特注対応ができるようになっており、顧客のニーズに合わせたオーダーメイドの提案が実現します。
遮炎性能の取得とその影響
株式会社ウッドフレンズは、これまでの準遮炎性能の防火設備認定に加え、2024年5月には新たに遮炎性能での防火設備認定を取得しました。この遮炎性能は、建物の屋内または周囲で発生する火災において、20分間にわたって加熱面以外に火焰を発生させないという基準を満たしています。この取得により、木製サッシ『WINDOW WOOD』はより多様な用途に対応できるようになり、新たな市場での可能性を秘めています。
木製サッシの普及率について
現在、木製サッシの国内普及率は0.03%と非常に低い状況にあり、大手各社も木製サッシの展開を発表していますが、一般的には普及が進んでいないのが現状です。しかし、ウッドフレンズでは自社の製材・加工ラインを駆使し、コストを抑えた製品を提供することで、戸建住宅だけでなく非戸建住宅への採用を目指し、普及率の向上を狙っています。
木質資源の循環活用
また、ウッドフレンズは『木質資源カスケード事業』を通じて、地域の森林資源を有効活用した活動を行っています。2011年には岐阜県養老町に集成材工場とプレカット工場を開設し、運営しています。この事業では、林業から建築、販売まで一貫した製造小売を実現し、国産材を適切な価格で安定的に供給することを目指しています。しっかりとした流通体制を築くことで、木質資源のロスを減少させ、持続可能な経済活動に寄与しています。
企業理念と未来への展望
ウッドフレンズは、設立以来「より美しく」という企業理念に基づき、約13,000戸の住宅を供給しています。今後もユーザーの声を反映しながら、製品の拡充を進め、地域社会との共生を図ることで、持続可能な住環境を提供していく方針です。
ウッドフレンズの取り組みは、ただのビジネスに留まらず、地域の雇用創出や環境の持続可能性に大きく寄与するものとなっています。これからの木製サッシの普及を期待しつつ、手に取ってみたい製品が増えていくことが楽しみです。