2025年2月19日、株式会社スリーシェイクは、同社のエンジニアによる翻訳書『Kubernetesで実践する Platform Engineering』が翔泳社から発売されることを発表しました。この書籍はKubernetesにおけるプラットフォームエンジニアリングを詳細に解説しており、理解を深めるのに最適なリソースとなっています。
本書は、原著『Platform Engineering on Kubernetes』の翻訳版であり、Kubernetesプラットフォームの進化や、クラウドネイティブアプリケーションの課題、サービスや実行環境のパイプライン、複数クラウドのインフラ構築そして組織の成熟度に応じたプラットフォーム開発のトピックを多岐にわたってカバーしています。これにより、理論と実践という二つの側面から読者が学ぶことができるように構成されています。
プラットフォームエンジニアリングは、開発チームが本来の業務である価値創造に集中できるよう基盤を整えることを目指します。この考えはDevOpsの原則から発展し、アプリケーションの構築やテスト、デプロイメントを効率化するプラットフォームの提供を通じて開発者の生産性を向上させます。本書は、実際にKubernetesを利用しているエンジニアにとって、非常に有益な情報が詰まった書籍となるでしょう。
本書には、次のようなトピックが含まれています:
- - Crossplaneを活用したKubernetesネイティブなプロビジョニングの手法
- - DaprとOpenFeatureを利用したアプリケーションアーキテクチャの設計
- - Knative ServingとArgo Rolloutsを使ったリリース戦略の策定
- - CloudEventsやCDEvents、Keptn Lifecycle Toolkitを活用したプラットフォーム評価の方法
また、この日本語版では、プラットフォームエンジニアリングの理解をさらに深めるために、翻訳メンバーによる補章「クラウドネイティブ技術とマイクロサービスアーキテクチャーのつながり」が新たに執筆されています。この章では、クラウドネイティブ技術とマイクロサービスアーキテクチャの関連性を詳しく解説し、図表を豊富に用いて実践的な知識を提供します。
この書の読者には次のような方々が含まれます:
- - Kubernetesの運用やインフラ構築に携わり、プラットフォームエンジニアリングへと進化を遂げようとしている方
- - クラウドネイティブ環境における開発者体験の向上に興味があり、基盤作りを検討している方
- - 効率的な開発基盤の構築・運用に関心があるエンジニア
目次は以下の通りです:
1. Kubernetes上のプラットフォーム
2. クラウドネイティブアプリケーションの課題
3. サービスパイプライン:クラウドネイティブアプリケーションの構築
4. 実行環境パイプライン:クラウドネイティブアプリケーションのデプロイ
5. マルチクラウド(アプリケーション)インフラストラクチャー
6. Kubernetes上にプラットフォームを構築しよう
7. プラットフォーム機能 I:共有アプリケーションの懸念事項
8. プラットフォーム機能 II:チームによる実験を可能にする
9. プラットフォームの測定
補章:クラウドネイティブ技術とマイクロサービスアーキテクチャーのつながり
この書籍に興味を持つ方にとって、Kubernetesの知識を深め、プラットフォームエンジニアリングを実践に生かす貴重な一冊となることでしょう。予約はオンライン書店や翔泳社の公式サイトで受け付けられており、早めに手に入れることをお勧めします。