藤田観光、持続可能な未来を目指すMOTTAINAIキャンペーンに本格参画

藤田観光がMOTTAINAIキャンペーンに参画

藤田観光株式会社は、東京都文京区に本社を構え、社長の山下信典氏が指揮を執る企業です。このたび、毎日新聞社が運営する「MOTTAINAIキャンペーン」に参加し、ホテル業界としては初めてオフィシャルライセンスを取得しました。これまで新宿ワシントンホテルやホテルグレイスリー新宿がこのキャンペーンに賛同してきましたが、今後は藤田観光全体として取り組みを強化していく方針です。

現在、藤田観光が運営する既存の24の施設がMOTTAINAIキャンペーンに参加予定で、宿泊プランや料飲部門での啓蒙活動を通じてこの理念の普及を目指します。このキャンペーンは、「Reduce（削減）」「Reuse（再利用）」「Recycle（再資源化）」の3Rを基にした環境活動とともに、地球資源へのRespect（尊重）の意義を取り入れたものです。

宿泊で植林活動に貢献

藤田観光の取り組みの一環として、「MOTTAINAIから始まる！～10本の植樹を叶えるグリーンベルト運動～SDGsプラン」が発表されました。このプランでは宿泊代の一部が、MOTTAINAIキャンペーン事務局を通じて、アフリカの植林活動に寄付され、宿泊客一人あたり10本の植樹に貢献できる仕組みです。これにより、旅行を楽しみながら環境保護にも寄与することが可能となります。

このように、旅先での宿泊が環境保護に繋がるという新たな価値を提案しているのです。

フードロス削減への取り組み

また、コロナ禍からの回復に伴う旅行客の増加で、レストランでの食べ残し、いわゆるフードロスが問題視されています。その対策として、ビュッフェスタイルのレストランでは、MOTTAINAIキャンペーンのロゴやメッセージを英語や中国語、韓国語などで掲示し、「食べられるだけお取りください」という呼びかけをしています。これにより、食材の無駄を削減する効果を期待しています。

持続可能な社会実現に向けたさらなる取り組み

さらに、藤田観光は館内や客室への啓蒙活動を促進し、MOTTAINAIの理念を広めていく方針です。藤田観光は持続可能な社会の実現を目指し、様々なプロジェクトを展開していく中で、ユーザーのライフスタイルに寄り添った新たな価値を提供していくことを通じて、潤いのある豊かな社会を築いていくことを目指しています。

MOTTAINAIの理念の根底にある思想

「MOTTAINAIキャンペーン」はノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイ氏によって2005年に提唱され、地球環境への配慮を促進するための活動として知られています。この言葉は、環境に優しい生活への移行を広めるためのシンボルとなっています。藤田観光はこの理念をもとに、宿泊業界の中での役割を果たしていくことを決意しています。