岡部株式会社が革新をもたらす「セレクトベース」
建設業界は日々進化を続けており、岡部株式会社が提供する露出型柱脚工法「セレクトベース」はその一例です。2021年の発売以来、同製品は累計約7000柱の販売実績を誇り、建設現場で高い評価を得ています。2025年の刷新では、さらなる技術革新が実現され、設計の効率性と柔軟性が格段に向上しました。
新技術の概要
「セレクトベース」とは、株式会社MTGの「熱田本社・研究開発センター(仮称)」向けに納入された、露出型弾性固定柱脚工法のことです。この新たに刷新されたバージョンは、構造安全性を維持しながらも、鉄骨の重量を軽減することを可能にしています。これにより、建設コストの削減にも寄与しており、経済性が大幅に向上しました。
また、アンカーボルトとフレーム形状を一体化することで、施工性も向上。これにより、部材の組立てが簡略化され、基礎工事のスピードアップや品質の安定化も実現しています。
安全性と省コストの両立
刷新された「セレクトベース」は、特に初期の設計フレームや施工において、計算負荷を軽減する設計が採用されています。また、1階の保有水平耐力が必要保有水平耐力の1.1倍以上であれば、通常要求される「構造特性係数(Ds)の割増し」を不要にすることができます。これは、より効率的な設計プロセスを可能にし、結果としてコスト削減につながります。
さらに、回転剛性値も約1.23倍の向上が見られ、外部からの力に対する耐久性も増しています。これにより、建物の変形に対する強度が強化され、設計の自由度が更に広がると言えるでしょう。
未来の展望
岡部株式会社は、2025年の刷新にあたり、より多様な設計要求に応えられるように評定を広範囲に取得しました。さらなる市場ニーズに応じた技術開発を進めることで、建設業界の安全性と経済性の向上に寄与することを目指しています。
このような新技術を通じて、岡部株式会社は「安全・安心の提供を通じて社会に貢献する」を企業理念に掲げ、技術革新を続けていくことでしょう。今後の「セレクトベース」がもたらす変革に注目です。
会社の紹介
岡部株式会社は、1917年に創業以来、安全で信頼性の高い製品を世に送り出してきました。耐震・免震製品などを中心に、建設関連事業や海洋事業まで幅広く展開。環境に配慮した製品開発にも取り組んでおり、業界のリーダーとしての地位を築いています。企業理念に基づき、今後も人々や社会、地球との共存共栄を図り、豊かな社会づくりに努めていく姿勢です。
「セレクトベース」は岡部の新たな可能性を示しており、今後も見逃せない技術の進歩が期待されています。