オンライン型労働組合が取り組むセクハラ・パワハラ対策の新戦略

新たな取り組み「セクハラの団体交渉」始動

2023年6月から施行されたパワハラ防止法に伴い、労働環境におけるパワーハラスメントとセクシャルハラスメントの防止が一層求められています。これに応じて、オンライン型労働組合「みんなのユニオン」は新たな活動を開始しました。この取り組みの中心となるのが、セクハラに特化した団体交渉です。

セクハラ相談窓口の開設

「みんなのユニオン」では、パワハラやセクハラに対する対策を強化し、企業に対して無料調査や是正を求める通知文の送付を行うとともに、オフィシャルサイト内に「みんなの物語」を設けて、相談ケースの解決例を紹介しています。また、セクハラに関する無料電話相談も受け付け、問題が法律に抵触する疑いがある場合には、その後の対応として団体交渉を行います。

ハラスメント相談の増加

施行から数ヶ月が経過した現在、多くの労働者からの相談が寄せられています。都道府県労働局では、例えば過去の報告では「いじめ・嫌がらせ」に関する相談件数が8万件を超えたことに加え、法律施行後も相談数が減少する気配がありません。「みんなのユニオン」には、特に深刻なセクハラやパワハラに対する相談が相次いでおり、被害者が安全に声を上げられる環境づくりが強く求められています。

様々な相談事例

具体的な相談内容としては、パワハラに関するものでは「執拗に退職を催促され、正当な理由なしに解雇された」といった報告や、セクハラでは「社内調査が不十分で処分が軽かった」といった不満が相次いでいます。そうした状況の中で、「みんなのユニオン」は、専門家による適正な調査を経て、企業への是正要求を強化しています。「社内のパワハラ上司が現場から排除された」など、具体的な改善例も報告されています。

オンラインでの団体行動

今後もユニオンは、オンラインの活用を進めつつ、相談受付や団体行動を行っていきます。メディア出演を通じた情報発信や、YouTube等を活用した相談応対も進める予定です。また、同一労働同一賃金に関する無料相談も実施され、様々な労働者が声を上げやすい環境を整備しています。これにより、ハラスメント防止の活動が広がることが期待されます。