型枠の未来を切り開く『ガッチ』の実力
日本の株式会社フォービルが開発した「ガッチ」は、FRP(繊維強化プラスチック)製のコンクリート組合わせ型枠で、今年の世界最大のコンクリート展示会「WOC2024」に出展しました。この型枠は、子供のおもちゃのブロックのように組み合わせ可能で、3次元の複雑な形状を30mmモジュールで作成するという新しい発想から誕生しました。
画期的な設計
「ガッチ」の特長は、3次元に対応できる点です。入隅や出隅もスムーズに処理できるため、ラーメン構造のような複雑な形状の構造物の施工が簡単になります。モジュール化された型枠寸法により、現場での生産性は大幅に向上。その結果、多くの建設現場での使用が進んでいます。すでに100件以上の現場で実績を残しており、普及が期待される製品です。
経済的なメリット
型枠の素材には耐久性に優れたFRPを使用しており、軽量性が高く、現場間での転用も可能です。これにより、型枠を繰り返し使用することでコスト削減を図ることができます。従来の型枠よりもコストを17%削減でき、システムとして完成すれば40%のコストダウンも見込まれます。このように「ガッチ」は、経済的な側面からも高い評価を受けているのです。
海外市場へのアプローチ
「ガッチ」が出展されたWOC2024での反響も大きいものでした。展示ブースにはアメリカ、カナダ、中南米、中東などからの多くの来場者が訪れ、具体的な問い合わせも数多く寄せられました。特に、軽量なアルミ製仮設用八角支柱「アルパ」やアルミ鋼管角パイプ「Zシリーズ」への関心も高まりました。このような反響を受け、フォービルは今後も海外市場での展開を進めていく構えです。
未来への展望
株式会社フォービルは、2030年までに「ガッチ」関連製品の海外売上を5億円にするという目標を掲げており、そのための具体的な案件の受注に向けての努力を続けています。すでに複数の海外代理店網を整備しており、さらなる国際展開が期待されています。
このように、「ガッチ」は技術的な進歩と経済的な利点を兼ね備えた製品であり、今後の建設業界に多大な影響を与えるでしょう。企業の詳細情報や製品に関しては、
フォービルの公式サイトをご覧ください。