埼玉県、台湾旅行会社との連携協定を発表
埼玉県物産観光協会が、世界的な観光地としての地位をさらに強固にするため、台湾市場からのインバウンド誘客を強化する新たな取り組みを始めました。2025年2月20日に大宮のソニックシティホールで行われた「埼玉物産観光フォーラム」において、台湾の旅行会社5社との連携協定を締結しました。
台湾市場へのアプローチ
この連携協定は、埼玉県の観光魅力を台湾市場に向けて発信し、現地のニーズを的確に把握することを目的としています。旅行会社との協力を通じて、旅行者に合った魅力的な商品を開発し、パッケージツアーとして販売を促進します。
この協定に参加した旅行会社は、吉光旅行社、東南旅行社、五福旅行社、喜鴻旅行社、そして旅游家旅行社の5社で、この業界の専門家たちが集まりました。埼玉県知事の大野元裕氏も立ち会い、この歴史的な契約の成立を見届けました。
協定内容
連携協定には以下の3つのポイントが含まれています:
1.
埼玉県のブランド力向上: 台湾における埼玉県の魅力を高め、その認知度を向上させるための施策を共同で行います。
2.
魅力的な旅行商品の開発: 台湾市場向けに特化した旅行商品の開発やキャンペーンを実施し、観光客を惹きつけます。
3.
効果的なプロモーション: 台湾国内でのプロモーション活動や広告展開を行い、潜在的な旅行客にアピールしていく方針です。
フォーラムの概要
同日の午前には、埼玉県全域の観光戦略を話し合う「埼玉物産観光フォーラム」が開催されました。このフォーラムは今年で2年目を迎え、行政、DMO(デスティネーション・マネージメント・オーガニゼーション)、民間事業者が一堂に会し、地域の観光資源の有効活用について議論が交わされました。
フォーラムでは、埼玉県公式観光サイト「ちょこたび埼玉」のリニューアルや、観光DMP(デスティネーション・マネージメント・プラン)の発表、有力コンテンツの選定報告など、多彩なプログラムが用意されていました。
また、埼玉県新商品AWARD 2024の授賞式が行われるなど、観光業界のさらなる振興を図る内容が盛り込まれており、地域の魅力を際立たせる一助となっています。
地域活性化に向けて
埼玉県物産観光協会は、今回の連携協定を通じて、台湾市場からの観光客誘致を一層推進し、地域の活性化に寄与することを目指しています。今後も多様な国へアプローチを進め、埼玉県の観光資源を存分に活かしていく考えです。
この試みは、観光業界のみならず地域経済全体にとっても大きな波及効果をもたらすことでしょう。埼玉県の魅力を再発見し、さらなる国際交流を促進する契機となることを期待しています。