広島県が、全職員に向けて生成AI「exaBase 生成AI for 自治体」を導入することを発表しました。これは、県庁における業務効率化と生産性向上を目的とした取り組みです。
広島県は、2022年11月に「広島県DX加速プラン」を策定し、DXへの積極的な取り組みを進めています。2023年7月~9月に行った生成AI活用に向けた試行では、職員の約40%が時間短縮などの効果を実感し、半数以上の部署が日常的に利用するなど、その有効性を確認しました。
この結果を受け、広島県は生成AIを本格導入することで、職員が文書作成などの日常業務を効率化し、より質の高い業務に集中できる環境を整備します。
今回の導入では、エクサウィザーズグループが提供する「exaBase 生成AI for 自治体」が選ばれました。このサービスは、企業における生成AI活用のノウハウを基に、自治体向けに特化した機能やサポートを提供しています。
「exaBase 生成AI for 自治体」は、高いセキュリティとコンプライアンス対応、独自の支援機能による生産性向上、低コストかつコントロール可能な点が評価されました。
具体的には、国内でのデータ処理、会話内容の学習データとして利用しないオプトアウト設定、禁止ワード登録、機密情報ブロック機能など、情報漏えいを防止するセキュリティ対策が万全です。また、組織内の規程や資料とのデータ連携機能により、高精度な回答生成を実現し、AI専門家作成のプロンプトテンプレートにより、質の高い回答を引き出しやすくなっています。
さらに、自治体向けには同時接続数による固定料金制を採用し、ユーザーやグループごとの利用状況を可視化できるなど、コスト管理と利用状況の把握も容易です。
エクサウィザーズグループは、今後もAIを活用したサービスを提供することで、社会課題の解決に貢献していきます。