FC大阪と象印マホービンの密接な関係
2023年6月、FC大阪は象印マホービン株式会社との間に「コンディショニングパートナー契約」を締結しました。その目的は、水分補給を通じて選手の最大限のパフォーマンスを引き出すことです。このたび、その契約が2025年度まで更新されることが発表され、両者の関係はますます強固なものになっています。
2024年度の取り組み
2024年度に向けて、FC大阪と象印マホービンはさらなる取り組みを計画しています。その一環として、Jリーグ開幕前のキャンプでは選手やスタッフを対象に水分補給の重要性に関するセミナーが実施されました。ここでは、適切な水分摂取方法についての貴重な情報が提供されました。
IoTボトルの導入
さらに、象印マホービンが独自に開発した「IoTボトル」のプロトタイプも導入されました。これは運動中の水分補給量や塩分摂取量を可視化する機能を持つもので、選手が試合中に使用し、そのデータを収集してフィードバックレポートが提供されます。たとえば、2024年4月10日のヴァンラーレ八戸戦や7月6日のカターレ富山戦での使用において、選手の飲水状況が詳細に記録されました。
脱水状態の可視化
また、Jリーグの各試合において「運動前後の体重変化」や「運動強度データ」をもとに脱水状態を分析し、選手へのフィードバックが行われました。これにより、より科学的なアプローチで選手の健康状態が管理されています。2024年シーズンには、開幕から37試合にわたってこの取り組みが実施されています。
サステナビリティへの意識
環境保護への意識も高まっており、象印マホービンとの連携によるサステナビリティプロジェクト「ACT NOW」にも取り組んでいます。2020年からSDGs推進に関するパートナーシップを結んでおり、マイボトル利用の促進を通じてプラスチックごみの削減を目指しています。選手やスタッフにはロゴ入りのステンレスボトルが提供されており、日常生活での活用を促進。将来的には、試合会場における給水システムの改善やマイボトルの洗浄環境の整備なども考慮されています。
今後の展望
FC大阪と象印マホービンは今後も連携し、「アスリートが100%の力を発揮できる世界の実現」を目指して水分補給を通じたサポートを続けます。最終的には、リアルタイムでの水分摂取可視化技術の開発により、選手の行動変容を促し、脱水状態を防ぐサービスの提供を計画しています。
このような取り組みを通じて、FC大阪は選手の健康管理をより一層強化し、競技力向上に努めていくことでしょう。今後の成果にも期待が寄せられます。