神奈川のイノベーション
2025-01-28 13:47:19

神奈川県が進めるベンチャーと大企業の連携実証事業

神奈川県が進めるベンチャーと大企業の連携実証事業



神奈川県では、地域経済の活性化を目指し、ベンチャー企業と大企業の連携を促進するプロジェクトが進行中です。この取り組みの一環として、令和7年度には新たな実証事業がスタートします。

オープンイノベーションの推進



「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」の枠組みの中で、県はベンチャー企業の成長を加速させ、大企業とのオープンイノベーションを通じて新たな事業化を支援しています。このプログラムは、県内に拠点を持つ大企業とベンチャー企業、さらには研究機関や支援機関が協力し合うことで形成されています。

取り組み(その1): 太陽光発電設備の管理システム開発



選定された最初のプロジェクトでは、株式会社Nobestと株式会社サンエーが協同し、太陽光発電設備の故障検知と遠隔モニタリングを行う自動監視システムを開発しました。これにより、管理効率が飛躍的に向上し、故障発生から復旧までの時間短縮が期待されています。実施場所は藤沢市のFujisawaサスティナブル・スマートタウンで、実証は2025年3月まで行われます。

このシステムでは、太陽光パネルの電流をリアルタイムで監視し、外部要因による電流変化を測定するための電流センサーも活用します。実証結果の分析を通じて、システムの販売と社会実装が図られる予定です。

取り組み(その2): 健康経営支援サービス



もう一つのプロジェクトでは、エグゼヴィータ株式会社と株式会社グリーンハウスが連携し、従業員の健康促進を図るアプリ開発を行います。このアプリは、ウェアラブルデバイスから得られた日々の行動データをAIで解析し、利用者に健康的な生活習慣を提案します。

対象となるのは、20代から60代の約100名の従業員で、アプリの使用前後で健康意識や生活習慣の改善、仕事のパフォーマンスへの影響を確認するためのアンケートが実施されます。このプロジェクトは、健康経営の取り組みが増加している背景を受けており、実証結果に基づいてアプリの改良が進められ、今年中には実用化が目指されています。

今後の展開



両プロジェクトとも、実証結果を踏まえてさらなる改善と実社会への導入を進める計画です。特に太陽光発電設備の管理システムは、メンテナンスの効率化に寄与し、脱炭素社会の実現に向けた力強い一歩となるでしょう。

これらの試みは、神奈川県が掲げる持続可能な社会の実現に向けた重要なポジションを占めており、さらに多様な分野での連携が期待されています。今後もBAKの支援のもとで、多くの実証事業が進行し、地域経済の活性化が期待されます。


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会社情報

会社名
神奈川県
住所
神奈川県横浜市中区日本大通1
電話番号
045-210-1111

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