2025年11月13日、インドネシアのジャカルタにおいて、「AUTHENTIC CULTURAL DINING」という独自のイベントが初めて開催されました。このイベントは、日本産食材の安全性と魅力をイスラム教徒に向けて紹介するもので、日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)が主催しました。近年、イスラム教徒の人口が世界的に増加しており、彼らのハラールに対するニーズが高まっています。この状況をふまえ、日本政府もハラール市場に注目し、輸出拡大戦略に役立てようとしているのです。
イベントでは、「ミシュランガイド京都・大阪2024」に掲載された日本料理店「本家 たん熊」の若主人、栗栖純一氏がハラールに配慮した料理を提供しました。栗栖氏は、15年前に京都でムスリムのお客さまが安心して食事を楽しむ場を求めていた経験を振り返り、ハラール対応の努力を続けています。彼が披露したお造りは、日本料理の繊細な技術の結晶であり、材料の魅力を引き出すための細やかな技術が必要とされます。また、ジャカルタの人気レストラン「Hutan Kota by Plataran」のシェフ、Reiyan Trisandra氏も参加し、日本和牛を使用した特別メニューを用意しました。インドネシアのローカルな味付けと品質の高い日本和牛の組み合わせが、多くの来場者に好評を博しました。