ジャカルタで日本食を
2025-11-14 12:21:05

インドネシア初のハラール対応日本食イベント、食文化の魅力を発信

ジャカルタで初めてのハラール対応日本食イベント



2025年11月13日、インドネシアのジャカルタにおいて、「AUTHENTIC CULTURAL DINING」という独自のイベントが初めて開催されました。このイベントは、日本産食材の安全性と魅力をイスラム教徒に向けて紹介するもので、日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)が主催しました。近年、イスラム教徒の人口が世界的に増加しており、彼らのハラールに対するニーズが高まっています。この状況をふまえ、日本政府もハラール市場に注目し、輸出拡大戦略に役立てようとしているのです。

ハラール市場の可能性



現在、世界のムスリム人口は約19億人に達し、2030年には22億人に達する見込みです。この背景から、世界的なハラール市場の拡大が進んでいます。ハラールとは、イスラム教の教えに基づく食材やサービスの基準であり、豚肉やアルコールを含まないことが求められます。日本食はその質の高さが評価されながらも、イスラム教徒向けの情報発信が十分でないのが現状でした。

今回のイベントは、ハラールへの配慮と共に日本の食材の多様性を伝える目的で企画され、多くの地元のシェフやメディアが参加しました。

本格的な日本料理とともに



イベントでは、「ミシュランガイド京都・大阪2024」に掲載された日本料理店「本家 たん熊」の若主人、栗栖純一氏がハラールに配慮した料理を提供しました。栗栖氏は、15年前に京都でムスリムのお客さまが安心して食事を楽しむ場を求めていた経験を振り返り、ハラール対応の努力を続けています。彼が披露したお造りは、日本料理の繊細な技術の結晶であり、材料の魅力を引き出すための細やかな技術が必要とされます。また、ジャカルタの人気レストラン「Hutan Kota by Plataran」のシェフ、Reiyan Trisandra氏も参加し、日本和牛を使用した特別メニューを用意しました。インドネシアのローカルな味付けと品質の高い日本和牛の組み合わせが、多くの来場者に好評を博しました。

インドネシアと日本の架け橋



本イベントには、現地メディアやインフルエンサーなどが集まり、50人以上が参加しました。来場者からは、「日本和牛のジューシーさが素晴らしい」との声が上がり、大盛況の中で日本産食材の魅力が感じられました。さらに、インドネシアから日本を訪れる観光客は増加傾向にあり、日本食を楽しんでもらうための環境整備も進められています。

また、ムスリム向けのメディアや口コミアプリ「HALAL NAVI」と連携し、当地の方々がハラール対応のレストランを簡単に見つけられる仕組みも整えられました。このような取り組みにより、今後も日本とインドネシアの文化交流が進むことが期待されています。

エコシステムの構築



イベントの参加者は、日本食の魅力だけでなく、ハラール対応の進化にも触れました。トークセッションでは、元JKT48のメンバーであるMelodyさんや著名なシェフのAiko Sarwosriさんが、ハラール対応の日本食の進展について語り、食文化の多様性が広がっていることを共有しました。

総括



「AUTHENTIC CULTURAL DINING」は、ジャカルタにおいて日本の食文化を広める重要なステップとなりました。高品質な日本産食材が、ハラールの観点からも魅力的であることを示し、今後のさらなる交流やビジネス機会の創出に期待が寄せられています。


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