DOBOT、30kg可搬の新型協働ロボットを発表し製造業を革新
DOBOTは、名古屋にて新製品発表会を開催しました。このイベントには200名以上のパートナーや業界メディア関係者が参加し、協働ロボットの新たな展開を見守りました。発表された新製品「CR 30H」と「Nova 2s」は、製造現場の自動化ニーズに応える最先端の技術が搭載されています。
CEOのビジョンとグローバル展開
CEOの劉培超(リウ・ペイチャオ)氏は、DOBOTの市場での評価の高まりとグローバルな展開について語りました。「私たちはロボティクスの革新だけでなく、開発者が独自のインテリジェントエージェントを育成・展開できるプラットフォームを構築しています」と強調しました。日本を皮切りに世界へと信用を広げていき、DOBOTは2024年には香港証券取引所に上場する予定です。「人とロボットの協働は未来の話ではなく、現在進行形である」と彼は続けました。
CR 30Hの革新技術
新たに発表された「CR 30H」は、30kgの可搬能力と300°/秒の関節動作速度を兼ね備え、従来の業界基準を打破しました。通常、30kgの可搬ロボットは200°/秒未満の制限がありますが、このモデルはDOBOTの独自アルゴリズム「HyperMove」により、加速度を最適化し、最大20%の生産性向上を実現しています。1,800mmのリーチと0.3mm未満の振動抑制によって、パレタイジングや自動車組立、金属部品搬送、さらにはレーザー加工や半導体の取り扱いなど多様な重作業に対応可能です。
CR 30Hのバリエーション
CR 30Hはニーズに応じた2つのバリエーションも用意されています。まず、CR 30T(タッチエディション)はトルクセンサーを搭載し、ドラッグティーチングや衝突検知が可能です。そして、CR 30H-Food(クリーンエディション)はNSF認証を取得し、食品グレードの部材と衛生的な設計により、乳製品や冷凍食品の現場でも使用されます。
Nova 2sの登場
もう一つの新製品、Nova 2sは現代の製造環境において、省スペースと高精度を兼ね備えた設計です。40%の省スペースを実現し、フル6軸機能を搭載。剛性の高い短アーム構造により、±0.05mmの繰り返し精度を実現しています。また、有線と無線の切り替えが容易で、柔軟な導入とライン変更が可能です。
DOBOTの未来に向けて
DOBOTはこれまでに世界中で80,000台以上の協働ロボットを導入しており、フォーチュン・グローバル500企業から中小製造業まで、幅広い顧客にサービスを提供しています。創立10周年を迎えたDOBOTは国際市場への投資を拡大し、「ユーザー中心の革新」を掲げ、信頼性の高い製品とサービスを通じて、業界のスマートオートメーション化を推進しています。今後もDOBOTの活動から目が離せません!