山手線沿線バイト時給と生ビール価格の意外な関係！4つのエリアに分類してみた

2014年、かっこ株式会社が実施した興味深い調査があります。山手線沿線のアルバイト時給と生ビール価格を比較分析したもので、その結果、エリアによって大きな違いがあることが明らかになりました。

調査では、山手線各駅のアルバイト時給（インターネットで募集された4942件）と生ビール中ジョッキの価格（ぐるなびに掲載された5176店舗）の最頻値を算出。その結果から、山手線沿線を以下の4つのエリアに分類しました。

1. エグゼクティブ山の手（恵比寿、有楽町など）

このエリアは、生ビール価格と時給のどちらも高い傾向にあります。高級感あふれる街並みにふさわしい、高価格帯な消費と高収入な雇用環境が反映されていると言えるでしょう。

2. みんなのショッピングタウン（新宿、渋谷、池袋など）

求人数が多く、特に販売系の求人で時給が高いのが特徴です。若者や買い物客が多く集まるエリアで、活気ある雇用市場が形成されていることがわかります。

3. The下町（神田、高田馬場など）

求人数が少なく、飲食系の求人が中心で、時給と生ビール価格のどちらも低いエリアです。庶民的な価格帯と、比較的安価な労働環境が共存しているようです。

4. 下町セレブリティ（目黒、五反田、上野など）

時給は低めですが、生ビール価格は高めという特徴があります。落ち着いた雰囲気のエリアで、生活費は高めですが、アルバイトの賃金は比較的低いという点が見て取れます。

驚くべき差！

特に「みんなのショッピングタウン」と「The下町」を比較すると、時給に約300円の差がありました。4時間働いた場合、その差額で飲める生ビールの本数にまで影響が出ます。この結果から、山手線沿線でもエリアによって生活コストや労働環境が大きく異なることがわかります。

調査概要

生ビール価格、時給データ: 下1桁の値を切り捨て、各駅の最頻値を算出
生ビール価格情報: ぐるなび掲載の5176店舗（2014年6月調査）
* アルバイト時給情報: インターネット掲載の4942件（2014年7月調査）

かっこ株式会社の取り組み

かっこ株式会社は、「データから少しだけ未来の判断材料を提供する」をテーマに、インターネット上のオープンデータ分析・発表を定期的に行っています。2014年には、学生向けのビッグデータ×ニュース創作インターンシップの説明会も開催されました。

まとめ

この調査は、山手線沿線という身近なエリアにおいて、経済的な格差や生活様式の違いを浮き彫りにしています。一見すると同じように見えるエリアでも、その実情は大きく異なるという事実に改めて気づかされました。この調査結果は、アルバイト探しや生活設計を考える上で、参考になるデータと言えるでしょう。