リカバリーウェアの市場開発が評価され繊研賞受賞
株式会社ベネクスが最近、繊研新聞社主催の第55回繊研合繊賞「ニューフロンティア賞」を受賞しました。この賞は、リカバリーに特化したウェアを開発し市場を築いてきた取り組みが評価されたものです。リカバリーウェアは、トップアスリートから一般の方まで多くの人々に愛用されている製品で、今や必要不可欠な存在となっています。
15年間の軌跡
ベネクスは2005年に設立され、環境に優しい製品作りを通じて「休養」をテーマにしたウェアの開発に取り組んできました。「リカバリーウェア」という名称での販売を開始したのは2010年2月。以来、独自に開発した特殊繊維「PHT(Platinum Harmonized Technology)」を使用したウェアは、着ることで休養を促すことが可能となる画期的な商品として市場に広がりました。
この15年間で、シリーズ累計販売数は200万着を突破するなど、その需要は年々高まっています。特にアスリートや忙しい現代人に向けた「着て、休む」という新たなライフスタイルを提案し、信頼を得てきたのです。
科学的根拠に基づくリカバリー
ベネクスのリカバリーウェアは、エビデンス(科学的根拠)に基づいた商品開発を行っています。東海大学や神奈川県との産学公連携を通じて、研究開発に力を入れ、これまでに国内外16校以上の大学や研究機関と協力し、リカバリー効果を科学的に証明する努力を続けてきました。このような取り組みが、製品の安全性や信頼性を支えています。
健康意識の高まりと市場の成長
近年、特にコロナ禍以降、人々の健康への関心が高まる中で、リカバリーウェアの必要性が再認識されています。2022年には厚生労働省から新たに「家庭用遠赤外線血行促進用衣」が医療機器として新設され、リカバリー市場が確実に成長していることを物語っています。このような変化を捉え、ベネクスは今後も健康的な生活をサポートする商品の開発に注力していく方針です。
中村太一代表の受賞コメント
今回の受賞に際し、ベネクスの代表取締役中村太一氏は「歴史ある賞に選ばれたことを大変光栄に思います」とのコメントを発表しました。彼は、設立以来のビジョンである「休養の科学化」を推進し、より多くの人にリカバリーを届けることが使命であると強調しました。今後も市場文化の発展とともに、製品の品質向上を進め、より多くの人々に価値を提供することに力を入れていく考えを示しました。
今後の展望
ベネクスの挑戦は続きます。「ここにはない次の時代を創り出す」という創業の理念を胸に、新たな発想でリカバリーに関する商品を提供し続けることで、健康のための新しい習慣をさらに広めていく所存です。リカバリー市場の市場は未だ拡大の余地があり、その中でベネクスの取り組みがどのように進化していくのか、今後の動向に注目です。