千葉県千葉市花見川区。かつて活気に満ちていた花見川団地の商店街に、パン屋の閉店とともに消えてしまった"焼きたての香り"。しかし、住民の想いがこの団地を再生させるべく立ち上がりました。
2025年11月3日(月・祝)、団地内の中心地に位置する地域拠点『団地テーブル』で初めての『niwa-hana パンまつり』が行われます。このイベントは、焼きたてのパンの香りや、他者と分かち合う喜びを取り戻すことを目的としています。イベントの主催は、niwa-hana パンまつりの代表である藤岡由紀子さんが行い、共催には団地テーブルが加わります。
開催概要
イベントは、10:00から15:00までの予定で、入場は無料です。ただし、飲食やワークショップには別途料金がかかります。今回のイベントには、千葉市内外から選りすぐりのパン屋や焼き菓子店が集結し、人と人がつながる"まちのリビング"のような一日が演出されます。
# 出店店舗の一部
- - パン屋: @pain_de_mini, @pan.knock_official
- - 焼き菓子・ドリンク: @2525glutenfree_lab, @cafe.present, @ks_good_doughnuts
- - 雑貨・ワークショップ: @iro_sai_clover, @yuki_niwasaki
詳細は各出店店舗のInstagramアカウントでも確認できます。
団地テーブルとは?
開催地となる『団地テーブル』は、近隣住民の交流を促進するために設立された複合的な交流拠点です。商店街の一角をリノベーションしたこの施設は、地域住民が"お店の店主"になれる「ご近所カフェ」や「小商いシェアハウス」など、新しい形で団地の暮らしを再生する場として機能します。ここでの活動は、日常に小さなきっかけを創り出すことを目的にしています。
執行役員の平岡雅史さんは、"パンは単に焼きたての香りだけでなく、人と人をつなぐ香りでもある"と述べています。この一次的なイベントを通じて、住民同士が再びつながることを願っています。
このパンまつりは、全国からの美味しいパンが集まるだけでなく、参加者同士のコミュニケーションを育む貴重な場でもあります。特に、舞台となる団地テーブルの理念は、世代や職業を超えて人々が集い、つながるところです。
現在、花見川団地内では、住民たちの創意工夫による新しい風が吹いています。他の地域では失われつつある商店街の活気を取り戻す姿を、この『niwa-hana パンまつり』で体験してみましょう。
最後に、団地テーブルの共同主宰である三名のメンバーも紹介します。彼らはそれぞれの専門知識を活かし、商店街の活性化に向けてさまざまな取り組みを行っています。平岡雅史さんは、団地の暮らしをシェアハウスとして見立て、岩宗勇希さんはユニークな公共空間のデザインを手掛け、浅子雄祐さんは、営みと空間のバランスを考えた建築を提案しています。
この日、団地テーブルを訪れ、参加者同士のつながりや、焼きたての香りに包まれた一日を堪能してみてはいかがでしょうか。新たに生まれたこのイベントは、生活様式の再生だけでなく、人と人との温かなつながりをも育む、まさに地域の宝です。