株式会社コーセーがスキンケア習慣化に向けた新規事業を立ち上げ
株式会社コーセーが、2024年8月1日に新生児から大人まで使用できる薬用高保湿乳液「ぬるミルク」を発売します。この乳液は、新設された事業『Dear Child Skin』の一環として、「スキンケアを習慣化する」という目的のもとに開発されました。
健やかな肌と心を守る新規事業
家族全体のスキンケア習慣を育むことを目指す『Dear Child Skin』は、新生児期からのスキンケアを日常生活に取り入れ、肌のバリア機能を健全に保つ重要性を啓発しています。この取り組みでは、アトピー性皮膚炎やアレルギーの予防効果が期待されることから、スキンケアを「歯みがき」や「手洗い」と同じように生活習慣として根付かせることを目指しています。
幼保施設での実証実験
2022年10月、コーセーは「たかさごスクールおおたかの森」や「小児アレルギーの専門医療チーム」と協力し、子どものスキンケア習慣を促進するための実証実験を行いました。この実験では、スキンケアへの興味を育むことが、家庭内での実施頻度の向上につながることが確認されました。
商品「ぬるミルク」の特徴
「ぬるミルク」は、敏感肌への理解を基にした薬用高保湿乳液です。主成分に「グリチルリチン酸ジカリウム」が含まれ、外部刺激から肌を守り、潤いのある健康的な肌へと導きます。新生児から敏感肌の大人まで幅広く利用でき、使用感はべたつかず、顔と体の両方に使用できます。また、アレルギーテストを実施しており、低刺激な処方で作られています。
楽しむためのコンテンツ提供
新規事業では、スキンケアを楽しむための様々なコンテンツも展開されます。オリジナルキャラクターを用いた教育的なコンテンツや、保護者向けにはスキンケアガイドも提供予定です。子ども向けにはアニメーション動画や「ぬりぬりダンス」などを通じて、スキンケアの重要性を楽しく学べる機会を整えています。
啓発活動の展開
コーセーは、子どもたちが自発的にスキンケアに取り組むため、幼保施設や子育て支援センターでの啓発活動を行います。共働き家庭が増える中、スキンケアの時間が捻出できない家庭をサポートする活動を進めることで、スキンケア習慣の定着を目指します。さらに、出産後の母親に向けた啓発活動も行い、スキンケアの重要性を伝えています。
今後の展望
この新規事業を通じて、スキンケアの効果を多くの家庭に届けることを目指すコーセー。事業規模を拡大し、導入店数や商品ラインアップの充実に努めると同時に、医療機関との連携も進めていく計画です。コーセーの取り組みが、未来の世代におけるスキンケアの意識向上に寄与することが期待されます。
参考情報
Dear Child Skin サイト