京都大学での論文執筆支援を実現する「エディテージ PLUS」の導入
京都大学において、英語論文の作成や投稿を支援する新しい取り組みがスタートしました。この取り組みはAIを活用した論文執筆支援ツール「Editage Plus」を中心に展開されるもので、研究者が国際的な研究成果を発表するための強力なサポートを提供します。
1. 英語論文作成・投稿支援エコシステム「かがやく」の概要
「かがやく」は、京都大学総合研究推進本部(KURA)が構築した英語論文作成・投稿支援のためのエコシステムです。この取り組みは、2025年度「はばたく次世代」応援寄付プログラムなどの支援を受けて推進され、AI技術を駆使して英語論文執筆を効率的かつ質の高いものにすることを目指しています。具体的には、ウェビナーやメンターシップ、投稿支援を組み合わせて、研究者の英語論文執筆から投稿・出版までをトータルで支援する仕組みが整っています。
先行して実施されたトライアルでは、参加した研究者の70〜80%が「作業効率化に寄与した」と高い評価を寄せており、成果を実感していることが示されています。
2. 「かがやく」がもたらすメリット
英語論文の執筆は、多くの大学教員にとって大きな負担となっています。実際、大学の教員の約8割が研究時間の不足を認識しており、特に「論文等の成果物の作成・公表」が大きな課題となっています。そうした状況を受け、「かがやく」では研究者の国際的な研究成果発信力を向上させるべく、包括的な支援エコシステムの構築が求められています。
このエコシステムでは、AI技術を活用したEditage Plusにより論文の作成がスムーズになり、また、専門的な知見を持つカクタス・コミュニケーションズとのパートナーシップによって持続可能で実効性の高い支援を実現しています。
さらに、教育プログラムや個別指導を通じて、研究者のスキル向上も図ります。これにより、「効率化」と「能力向上」の両立が目指され、研究時間の創出と成果の質の向上が期待されます。
3. 英語論文執筆のハードルを低くする取り組み
日本国内の非英語圏の研究者にとって、英語論文の執筆は大きな課題です。母語話者と比較して、執筆に要する時間やリジェクト率の面で不利な状況が広がっており、特に若手・中堅研究者にとっては大きな障壁となっています。「かがやく」の導入は、このような壁を取り除く一助となることでしょう。
AIを駆使したEditage Plusは、論文のアイデア立案、下書き作成、校正、提出プロセスまで広範囲にわたってサポートします。これにより、研究者は執筆作業に費やす時間を大幅に削減できると期待されています。
4. 研究成果の国際発信を促進
「かがやく」取り組みの要は、研究成果の質の向上と国際的な発信力の強化です。効率的な論文執筆支援により、研究者はより多くの成果を短期間で形にし、国際的な舞台で発表する機会を増やすことができます。これにより、社会への還元もより広範囲にわたることが期待されています。
5. 教育と支援の質を高める
この新たな支援システムでは、研究者の能力を上げることを重視しています。特に、メンターシップ制度を通じて個別指導を行い、論文の構成やロジック、査読対応をサポートします。また、オンデマンド学習やウェビナーを通じて、英語論文執筆スキルを全面的に高めるための教育プログラムも充実させています。
結論
「エディテージ PLUS」およびそのエコシステム「かがやく」の導入は、京都大学における研究環境の向上に大きく寄与するでしょう。AI技術を活用した革新的な支援ツールは、研究者の負担を軽減し、国際的な競争力を高める重要な一歩となります。今後の展開が非常に楽しみです。