みらいこども財団が広げるオンライン里親プロジェクトの魅力とは
背景
児童養護施設出身の子どもたちは、卒園後の進路において多くの困難を抱えています。進学率は全高卒者の約21%に留まり、進学後も中退する割合が全国平均の3.5倍という厳しい現状があります。特に、暴力や虐待の経験を持つ子どもたちが自信を持ち、自らの人生を切り開いていくのは非常に困難です。それに対抗するため、一般財団法人みらいこども財団は独自の取り組みを始めました。
オンライン里親プロジェクトとは
このプロジェクトは2021年にスタートし、児童養護施設出身の学生と「オンライン里親」と呼ばれる支援者たちが、インターネット上でつながり、交流を深めながら、卒業までの支援を行うものです。里親は、月額1万円の会費を支払い、その内7割を奨学金として学生に届け、残り3割をボランティア活動に使用します。この仕組みを通じて、複数の里親で一人の学生を支える独自性が確立されています。
オンライン里親月間の実施
特に注目すべきは、2024年12月20日から2025年1月11日までの期間に実施される『オンライン里親月間』です。この期間中、オンライン里親の希望者に向けた説明会やクラウドファンディング、SNSでの情報発信が行われます。特に、説明会では具体的な支援方法や参加の意義を伝えることが中心となります。2024年の説明会予定は以下のとおりです。
- - 12月26日(木) 20~21時
- - 1月9日(木) 21時~22時
- - 1月11日(土) 14時~15時
これを通じて、より多くの人々が児童養護施設出身の学生の支援に興味を持ち、参加してくれることを期待しています。
子どもたちへの”繋がり”の重要性
オンライン里親プロジェクトは、単なる金銭的支援にとどまらず、信頼できる大人との繋がりを提供することを重視しています。この”繋がり”は、子どもたちが困難な状況に直面する際に相談できる存在であり、人生の新たな希望を抱かせる要素となります。確実なサポートを通じて、子どもたちの自己肯定感を高め、進学や就職においてもポジティブな影響を与えることが目指されています。
里親数の拡大を目指して
『オンライン里親月間』によって、オンラインの里親数を増やすことで、より多くの学生を支援できる環境の構築を目指しています。具体的には、支援が必要な学生一人につき、7名ほどの里親がチームを組むため、里親の募集は重要な課題です。寄付やボランティア活動を通じても、この活動は拡大します。特に財団は、月々の施設訪問などを通じて、児童養護施設の子どもたちとの関係を築く努力を続けています。
結語
みらいこども財団のオンライン里親プロジェクトは、ただの奨学金提供にとどまらず、様々な「繋がり」を通じて、子どもたちの未来をともに支える活動です。支援に参加し、未来の希望を育てる一助となってみませんか。詳細はみらいこども財団の公式サイトでご確認ください。