ヒトサラ、Appier AIQUA導入でウェブプッシュの開封率が劇的向上
『ヒトサラ』という日本最大級のグルメメディアが、AI活用による新たなマーケティング戦略を導入しました。このメディアは月間で1億PV、2000万UUという規模を誇り、主に30歳以上の食に対する感度が高い層に支持されています。多くの競合が存在するレストラン検索サービスの中で、ヒトサラは独自の強みを活かし、お店選びにおいて大きな影響を持つ存在です。
化粧品やファッションサイトが進化する中、『ヒトサラ』もまたデジタル施策に取り組み、特にユーザーのエンゲージメントを向上させるためにアプリでのウェブプッシュ通知や会員向けポイントサービスを導入しました。そこで直面したのは、ユーザーが主にレストランの予約を目的に訪問するため、ヒトサラ独自の情報を効果的に伝えきれていないという問題です。
USEN Mediaの担当者は状況を打破するため、オーディエンスの分析を通じたカスタマーエンゲージメントの向上を追求し、Appierの「アイコア」に着目します。このプラットフォームは、膨大なデータを活用してユーザーを高精度でセグメントし、個々のニーズに合ったキャンペーンを迅速に展開できる特長があります。特に、訪問履歴やログイン情報に依存せず、初訪問のユーザーでも趣味や嗜好を把握できる点が画期的です。
2019年1月にアイコアを正式導入以降、『ヒトサラ』は毎週約3件のウェブプッシュを行っています。その結果、ウェブプッシュが配信されていない記事に比べ、記事PVは平均25%、最大65%の増加を記録しました。また、約19倍の会員数を超えるユーザーがこのウェブプッシュを購読しています。USEN Mediaのプロダクト・マーケティング課の長﨑氏は、「アイコアを利用したウェブプッシュの成果は非常に高く、SNS広告とほぼ同等のパフォーマンスを達成しています」とその効果を強調しています。
AppierとUSEN Mediaは連携して、季節ごとのリッチなコンテンツを提供することで、ユーザーの検討フェイズを見据えた施策を行っています。その結果、料理好きな大人ユーザーが魅力を感じるコンテンツをスムーズに届けることが可能となり、グルメ情報の配信が大きく改善されています。実際に、ウェブプッシュを用いて送信したサンキューメールは、開封率が36%に達するなど、驚異的な数値を記録しました。
この成功体験を基に、今後は他の分野でも同様の施策を拡大していく可能性が期待されています。アイコアによる個別需要へのアプローチが確立されたことで、『ヒトサラ』はさらなる成長と多様な顧客接点の確立が見込まれます。
AIQUA(アイコア)とは?
「AIQUA」は、AIを駆使してターゲットオーディエンスを理解し、最適なコンテンツを提供するプラットフォームです。これにより、顧客のライフタイムバリューを最大化することができるのです。日本のグルメメディアの新たな戦略が、どのようにユーザー体験を変えていくのか注目です。
会社情報
- 会社名
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Appier Japan 株式会社
- 住所
- 東京都港区愛宕2-5-1愛宕グリーンヒルズMORIタワー40階
- 電話番号
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