新たなAI戦略「AI For Growth 3.0」発表
電通グループは、AIを活用した新たな戦略「AI For Growth 3.0」を発表しました。この戦略は、組織内での AIの専門性を活用し、企業や社会の成長を促進することを目的としています。グループ内の4社(イグニション・ポイント、電通、電通デジタル、電通総研)が共同で進めるこのプロジェクトでは、人間の知と AIの知を掛け合わせ、マーケティングエリアでの実践知を取り入れたAIツールを企業に提供します。
旧来型からの移行
現在のAIは、単なる構想や検証から、具体的に業務にどのように活かすかが焦点となっています。汎用AIを導入するだけでは、企業の意思決定や成長には限界があることが分かってきたため、より専門的なAIの導入が求められています。特にマーケティングでは、高度な判断や専門知識が必要とされるため、AIにもその業務に合った設計と運用が求められるのです。これに応じて「専門AIエージェント」の活用が重要視されています。
PSDCAモデルの導入
新たに掲げられた「AI For Growth 3.0」では、グループの長年の専門性を活かし、企業の意思決定をサポートするAIの開発と実装が中心となります。その基盤にある「PSDCAモデル」は、従来のPDCAにシミュレーションを組み込んだ、各選択肢や結果を予測する新しいフレームワークです。このモデルを実現するのが、電通の「Creative Thinking Model」と、データ解析による「People Model」です。
AI For Growth Suiteの提供
本戦略の一環で提供される「AI For Growth Suite」は、マーケティングプロセス全体を横断する統合AIプロダクトシリーズです。このシリーズに含まれるAIツールは、調査、戦略立案、企画、実行、改善といった業務をPSDCAモデルを基に運営します。これにより、マーケティングのあらゆる工程でAIを活用し、効率と成果を向上させることが可能になります。
専門人材と開発体制
電通グループは、AIソリューションの実装力を支えるため、開発体制や人材基盤を強化しています。電通総研に設置された「AI開発センター」では、企業の業務やプロジェクトに直結するAIを迅速に開発し、約1000人の専門家が「dentsu Japan AIセンター」でAI導入を推進しています。このセンターでは、AIサービスの提供に関するガバナンス体制も整備され、リスク管理も徹底されています。
「Marketing Agent Protocol」の整備
さらに、AI同士が連携し合うための「Marketing Agent Protocol」を整備。その中で、AIエージェントが共通の基準で情報を扱い、マーケティング業務の成果をさらに高めることを目指しています。これにより、異なる業務システムやAIツール間での連携が進み、企業のAI活用がますます進化していくことでしょう。
未来への展望
電通グループは、これらの新しい取り組みを基盤に、人とAIが共に進化する仕組みを実装し、顧客の競争力を強化し、社会全体の持続的成長に寄与することを目指しています。今後の展開が期待されます。