シンガポールのSAF
2025-01-16 14:30:12

シンガポールで持続可能な航空燃料(SAF)製造装置の開所式開催

シンガポールでのSAF製造装置の開所式



1月15日、シンガポールにおいて、IHIとその現地法人IHI ASIA PACIFIC PTE. LTD.が持続可能な航空燃料(SAF)を製造するための小型試験装置の開所式を行いました。この装置は、A*STAR傘下の研究機関ISCE²の敷地内に設置され、1日あたり5kgの液体炭化水素を製造できる能力を持っています。これにより、CO₂と水素を原料にしたSAFの合成プロセスが検証されることになります。

開所式には、日本およびシンガポールの政府関係者や航空関連企業から100名以上のゲストが参加し、開発した技術の紹介や今後の展望が語られました。国際民間航空機関(ICAO)は、2050年までに航空機のCO₂排出を実質ゼロにする目標を掲げており、これに伴い従来の化石燃料からの脱却が期待されています。IHIは、その目標に応えるべく、SAFの製造プロセスに関する技術開発を進めています。

本装置は、IHIとISCE²が共同で開発した新しい触媒を利用しており、実験室での試験では世界的にみても高い性能を示しています。この以来、合成プラントの運転条件の最適化や反応データの収集が行われ、プロセスの全体像が明確になることが予想されます。IHIは、SAFバリューチェーンの構築に向け、さまざまな産業パートナーと協力する方針です。

将来的には、2020年代後半を目処にASTM認証を取得し、2030年頃には商用化を目指す計画が立てられています。SAFが普及すれば、既存の航空機インフラを活用しながら二酸化炭素排出を大幅に削減することが可能になります。この技術の進展は、国際的な環境目標達成に向けた重要なステップとなるでしょう。

ISCE²は、シンガポールで持続可能性の目標を支持するために設立された研究機関であり、低炭素技術、持続可能な材料、グリーン製造プロセスなどの分野における研究開発を推進しています。SAF製造技術の発展は、環境負荷の軽減と aviation industry の持続可能性向上に貢献するものと期待されています。

このプロジェクトが成功を収めることで、航空業界の環境努力が大いに進むことを願っています。また、今後IHIがどのような成果を上げていくのか、注目が集まっています。


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会社情報

会社名
株式会社IHI
住所
東京都江東区豊洲三丁目1-1豊洲IHIビル
電話番号
03-6204-7800

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