TCJグローバル、ベトナムでの日本語教育を通じた外国人材採用支援を強化

TCJグローバル、ベトナムにおける外国人材採用支援を拡充

株式会社TCJグローバルは、2025年8月18日から、ベトナムでの日本語教育及び留学・就労者紹介事業を手がけるWEGO STUDY CONSULTING AND INTERNATIONAL HUMAN RESOURCES JOINT STOCK COMPANYと業務提携を行うことを発表しました。この提携により、特定技能を含む外国人材の採用および日本語教育を求める日本の企業への支援体制が強化されます。

海外展開と業務提携の背景

TCJグローバルは1988年の設立以来、80カ国以上の留学生や就労者に対して高品質な日本語教育を提供してきました。特に、日本語教師養成機関としての実績はトップクラスを誇り、ISO29991:2020認証を取得するなど、国際基準を満たしています。最近では日本国内の労働力不足が顕著化し、特定技能を中心とした外国人材受け入れの需要が急増しています。このような状況を背景に、TCJグローバルはパートナー企業との連携を強化し、多様な人材ニーズに応えられる教育及び採用サービスを展開しています。

ベトナム人材が選ばれる理由

1. 人口と若年労働力

ベトナムの人口は2025年までに約1億216万人を見込んでおり、労働年齢の人口（15～64歳）は約68％を占めています。このため、今後も安定した若年労働力の供給が期待されています。

2. 在留ベトナム人の急増

日本国内に在留するベトナム人は2024年時点で約53万人に達し、過去10年で7倍に増加しました。特定技能や技能実習生、留学生など多様な在留資格が存在し、定着率も向上しています。

3. 日本語習得力とコミュニケーション力

ベトナム人は日本語学習に対して非常に意欲的で、日本語能力試験（JLPT）の合格者数もアジア地域でトップクラスです。発音も母語と近く、日本語を来日前から比較的高いレベルで習得している人材も多いため、職場での即戦力として期待されます。

4. 勤勉で真面目な就労態度

ベトナム人は勤勉で責任感が強く、チームワークを重視する文化があります。そのため、日本企業の現場でも高く評価されており、離職率が低い傾向があります。また、柔軟性や向上心があり、様々な業種で即戦力としての活躍が期待されています。

5. 製造業志望者の多さ

ベトナムの経済は製造業が中心であり、電子機器、半導体、繊維及び食品加工など、多様な分野で成長を続けています。これにより、多くのベトナム人が製造業での就労を希望しており、日本企業で即戦力として活躍できる人材が豊富です。

提携の概要

今回の業務提携により、TCJグローバルは以下の3つの主要なサービスを強化していきます。

1. 日本語学習教材の提供及び日本語教師の養成により、現地の教育体制をより充実させる。
2. 日本への就労や留学を希望する人への支援を強化する。
3. 日本国内の法人企業向けに特定技能を中心とした即戦力の外国人材を紹介するサービスを提供する。

これにより、TCJグローバルは居住国で日本へ就労を希望する個人と企業、両方への支援を強化します。

今後の展望

TCJグローバルは、ベトナムにおける日本語教育と日本での就労、留学サービスの向上を進め、市場シェアを拡大していく方針です。将来的には、海外市場向けサービスの開発や事業運営体制の確立を通じて、ベトナム以外の市場への展開も目指します。日本語教育におけるグローバルリーディングカンパニーとして、TCJグローバルは教育の質を高め続け、企業価値の向上を図る所存です。